真夏の葬列 (文春文庫 419-1)
真夏の葬列 (文春文庫 419-1) / 感想・レビュー
背番号10@せばてん。
1995年3月15日読了。あらすじは忘却の彼方。(2020年5月29日入力)
1995/03/15
たーくん
再読→→→彼女は赤い花が好きだった。守は美知の柩の上に赤いバラを手向けた。北池袋の小さなバーは、妹・佐知の店になった。美知を自殺にまで追い込んだのは、誰か?美知を愛していた冬生も、真相に行き着いた守も、半殺しの目に遭う。このまま尻尾を巻くのか、男として生きるのか!?青春ハードボイルドの傑作!
2018/09/28
備忘録
物語は美知という女性の死から始まります。生前から彼女を愛していた男性、冬生と、死後にようやく彼女を愛していたと気付いた主人公、守。親友同士でもある二人が繰り広げる、弔い合戦に、逃走劇。終始男臭くも乾いた友情が描かれます。途中から冬生はどんどん投げやりになっていきますが、早く美知のところに行きたかったのかもしれません。自ら死を求めるかのように闘争し、負傷し、ついには亡き美知の故郷へと向かう死の旅を敢行するに至ります。タイトルの真夏の葬列は、冒頭の美知だけではなく冬生のことも表している気がします。
2016/02/05
ハヤカワショボ夫
北方氏の初期作品でとある女性が自死し、それに対する復讐を果たそうとする主人公の友人。復讐に失敗し追われる身となり、親友は自暴自棄となるなります。同じ女性を愛した主人公は親友と共に思い出の地へ逃避行へ出ます。道中で女を救いますが、親友は重傷を負います。約束通り無事に目的地へたどり着くことが出来るのか…。あとがきに書いていますが、北方氏の作品には西洋的な”偏執”でなく東洋的な”虚無の情念”を感じました。最近、仏教本を読んでいて感じており、私が氏の作品に魅かれるのはここかと気づくことになりました。【家】★★☆
2015/09/20
丰
Y-20
2006/05/11
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