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擬態 (文春文庫 き 7-7)

擬態 (文春文庫 き 7-7)

擬態 (文春文庫 き 7-7)

作家
北方謙三
出版社
文藝春秋
発売日
2004-11-10
ISBN
9784167419073
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擬態 (文春文庫 き 7-7) / 感想・レビュー

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chiru

サラリーマンの擬態した生き様を描く下克上ハードボイルド。 敵は巨大組織である会社と暴力団。ヤクザの裏をかきまくったり、会社の幹部連中を見返す中盤までは痛快。終盤の狂気とバイオレンスのカオス展開には愕然。 明確な憎悪も理由もなく、ボクシングで鍛えた身体をフルに駆使したオーバーキルが炸裂。 本物の自分は「平凡なサラリーマン」と「獰猛な獣」のどちらだったのかな…後者だったのかも。 ★3

2018/06/25

TAKA

10代の頃にハードボイルドとエロさが面白くて北方謙三を読み漁りました。時代物になってからは全く興味なくなってました。古本屋で見つけ懐かしく手にしたが、やっぱり面白い。これですよハードボイルドは。不死身の主人公と適当なエロス。普通のサラリーマンなのに強い。ヤクザ相手に強い。このキャラはやっぱり魅力的でいい。ぞくぞくしながら読む高揚感。ハードボイルドは昭和の置き土産になったのかなあ。あらすじはこんなもんですかね。

2020/08/17

GAKU

巻末の解説で冒頭、池上冬樹氏が「最初に結論を言おう。本書『擬態』は、北方謙三の最高傑作『檻』(1983)に匹敵する作品であり、現代ハードボイルドの里程標ともいうべき作品だ。」と述べています。また、「大藪春彦氏の傑作『蘇る金狼』へのオマージュといえる部分もある。」とも。氏の解説に大いに賛同。歴史小説中心になった以降に、このようなハードボイルド小説の傑作が埋もれていたことに気付かなかったとは、自称北方謙三ファンとしては反省と共に、この小説に出会うきっかけを与えてくれた読友さんに感謝です。北方ファン必読!

2016/04/07

ねこまんま

ずっと気になっていた作家さんなのですが、遂に初読み。 歴史小説を書く人だと思ってたんですが、これはハードボイルドです。 めっちゃかっこいい。 久しぶりに正統派ハードボイルドを読んだ気がする。 体鍛えよう!って気になりますよ(笑) 大満足。 他も読んでみたい。 お勧めありましたら教えてください。

2016/04/21

タナー

自分が北方作品を初めて読んだのは、18か19の頃だった。叩きつけられるような言葉の羅列と、スピード感溢れる展開に忽ち魅了されたものだ。最近の北方氏は水滸伝とか歴史モノのイメージが強く、あまり読んでいなかったのだが、2004年に文庫で出ていたこの作品を読み、北方節は今尚健在という強い感じを得ることができた。久しぶりに北方作品を読んでみて、自分が読みたい本ってこういうのなんだよな~みたいなものを、改めて実感した。しばらくは北方謙三の本を漁ることになりそうだ。満足。

2019/09/28

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