女人吉屋信子 (文春文庫 427-2)
女人吉屋信子 (文春文庫 427-2) / 感想・レビュー
tegi
同時代の人々との関わりから極めて微細な心情まで、たいへん面白い評伝だった。困難な事情を抱えつつも、若くしてベストセラー作家となり、信頼できるパートナーを得たゆえの自由さ、モダンな生きぶりがかっこいい。竹久夢二の最低ぶりに笑う。
2020/01/25
つぐみ
吉屋信子?『花物語』の作家でしょう?程度の知識で読んですみません。吉屋信子の生涯と共に作品も取り上げた一冊。吉屋信子の作品を取り巻く社会の背景、日記や書簡なども掲載されていて、読みごたえがある。所々少し作者の主観や想像で補われただろう部分が気になるが、入門としては丁度いいかもしれない。作者が吉屋信子自身から言われた、「女は女にやさしくあり合わなければ」という一言がひどく胸に残る。それは女同士を争わせる社会の仕組みやそれを都合のいいものと見なす誰かの思惑を飛び越えるための、呪いを解く言葉であると思う。
2019/12/30
††悪意と悲劇 ††
百合のオタクはもちろん、当時の女流文化人の交流などに興味ある人は必読です
2018/01/24
Gen Kato
田辺聖子氏の吉屋信子伝を再読していて気になる記述があったので、こちらも再読。田辺氏の指摘どおりなら相当ゆゆしき問題なんですが、読者には確かめるすべがないんですよね…
2014/12/01
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