道路の決着 (文春文庫 い 17-16)
道路の決着 (文春文庫 い 17-16) / 感想・レビュー
さっと
『道路の権力』の一部増補、後日譚。税金を人の財布のように使う無神経さ、そこに群がる利権を暴く一方、ゼロか100かで国民にわかりやすく単純化して伝えてくれるメディアの問題点も指摘。長年の労苦がしのばれる。
2017/11/26
jiangkou
道路の権力の後日談。民営化委員会で基本方針でたあと丁度選挙が入ったので国交省がたたきの法案を出さず有耶無耶にしようとする様子、民営化委員会も結局鉄道屋と鉄鋼屋と税金投入派が折合わず皆やめていき猪瀬氏ともう1名のみのこり法案たたきを監視するという話。道路の権力から新しい話はないが、どう決着したか読む話。道路公団も保養所、宿舎をもってしかもむやみやたらに発注していたのは厚生省と同じ。予算執行はどうしてもこうなるのね。
2019/04/15
glaciers courtesy
道路公団民営化の経緯を委員会の迷走、スッタモンダと共に異常に詳しく書いてある。良くもまぁ、これだけの詳細な事実を記録できたものだとひたすら感心するしかない。これは猪瀬直樹自身言うの「歴史がどうつくられるか、たぶんそれはいかに記録されるかで左右される」という強い信念に支えられているのだろう。しかし、評論家・作家なのに、猪瀬直樹の最後まであきらめずにやり遂げる意志・力はどうだろう。時にはフィクサーと呼ばれるような動きさえ行って、道路公団民営化をやり遂げた。根性無しのサラリーマンの僕はただただ平伏するしかない。
2011/01/22
亀井享
猪瀬サン…なかなか大変だったんですね(笑) 民営化後だいぶ経った今だから 何が正しかったか… 何が失敗だったか… 興味深いです
2021/01/26
やす
う~ん。読み物としてはおもしろかったが、自分が正しい、正義なんだという思いが強すぎて、説得力に欠ける。著者のその後を知っているからなおさらかなあ。 道路公団系の本をいくっか読んで、問題が山積していたことがよく分かった。
2021/01/05
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