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煙霞 (文春文庫 く 9-9)

煙霞 (文春文庫 く 9-9)

煙霞 (文春文庫 く 9-9)

作家
黒川博行
出版社
文藝春秋
発売日
2011-07-08
ISBN
9784167447090
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煙霞 (文春文庫 く 9-9) / 感想・レビュー

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修一朗

黒川博行コンプリートはもう少し。黒川作品は掛け合いがあるのでいつもバディものだ。これは私立女子高校美術教師と音楽教師のバディ。相方の音楽教師が頭よくてワルでサイコーだ。ほぼほぼ教え子たちの伝手情報だけでここまで調べ上げちゃうのだ。お相手のワルは教育ブローカー,やっぱり胡散臭くていつもの様に教育業界を闇の部分を勉強させてもらいましたよ。手広くやっている学校法人が都会から郊外へ移転するなんてのは大儲けのチャンスなのだ。ドラマも観ることにします。菜穂子役は高畑充希がやっているらしい。

2023/11/18

あすなろ

深緑のキャディラック・セビル。フォード・エクスプローラ。イタリアンレッドのアルファロメオ。少し時代を感じる。でも、上手いですよね、このチョイスだけで、黒川氏は。今回も期待裏切らないある種の下品さ。スカッとします。でも、解説を読むと、これも黒川氏の熱心な取材&勉強の賜物と分かります。また他著作を拝読させて頂きます。

2018/01/08

にいにい

黒川さんの作品好きだなぁ~。「疫病神シリーズ」は勿論。作風、情景が目に浮かぶと文章と言うか、大阪弁がとっても効果的で、今回は、これも好きな「巻き込まれ型」。なんで、こんなことに巻き込まれるのって言う状態からはじまる金に目が眩んだ人々の騙し合い。普通の高校クラブ活動からドタバタのエンタメに移行する面白さ。流れを楽しむ一冊。教育委員会の天下り、学校法人の土地転がしもテーマとしていい。学校経営の暗部をもう少し深く書いても良かったかな? 読後感スッキリの娯楽小説だった。朱美のしたたかさが凄~く印象的。

2015/07/22

紫陽花

学校法人を牛耳るワンマン理事長の隠し財産をめぐるミステリー・アクション小説。話のテンポが良いのと予想を裏切る展開であっという間に読んでしまいました。終わり方も意外でした。面白かったです。

2019/05/24

aquamarine

主人公は美術講師と音楽教諭の男女ですが雰囲気は疫病神のシリーズそのままです。最初は何が起きてるかわからないし、正直言うとそんな大した話じゃないんですけど、このリーダビリティはさすがだと思います。この一冊でたった一日ちょっとの話なんですから読み終わって驚きます。人により評価は低いかもしれませんが、私はすごい勢いで一気に読まされてどんでん返し(というか騙し合いですね)も楽しんだので十分満足です。これ、ドラマ化されたんですね。このテンポ、ドラマにはぴったりかもしれません。いつか見てみたいです。

2015/10/02

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