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血脈 下 (文春文庫 さ 18-10)

血脈 下 (文春文庫 さ 18-10)

血脈 下 (文春文庫 さ 18-10)

作家
佐藤愛子
出版社
文藝春秋
発売日
2005-01-07
ISBN
9784167450106
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血脈 下 (文春文庫 さ 18-10) / 感想・レビュー

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TATA

雨の土曜日。ランニングもできないし、夕方から読書に没頭、お陰で下巻を一気に読み切る。佐藤家の人間がここまで例外なく壮絶な人生を送っていたことを思うとホントに何か先祖に因縁でもあったのかと思ってしまう。まさに不祥事とゴシップの大博覧会。愛子さんはその全てを記録する為の人生だったのかと。読んでよかったとは決して思えないのだけど、これを読むと大概のことはどうってことないって思えるかな。いやまあ、さすがにこのレベルだと常人にはムリか、やっぱり。

2022/06/18

あまね

読み切った達成感と佐藤家の荒ぶる血の凄まじさに翻弄された疲労感とで、今、いっぱいいっぱいです。何度、色んな意味で『えーー?!結局、そうなっちゃうの???』と思ったことでしょう。熱量の高い佐藤家の血は、その血を乗りこなせる人でないと生き残っていけなかったのでしょうねぇ。そして、彼らのウィークポイントは孤独との付き合い方だったのかもしれません。そんな中、愛子先生と異母兄の与四男さんとの交流は、ホッとするエピソードでもありました。それにしても、凄い私小説でした。濃密度でいうと、私の中でおそらくNo.1です。

2017/09/02

MIHOLO

読み終わった。濃かった。腹立たしい?というか近くにいたら迷惑なキャラクターが消えては現れを繰り返す。でも読むのを止めようとは思わなかったし、まだ佐藤愛子さんがご存命のうちに読めて良かった。こういうバックグラウンドを持った作家だったんだ。それを知って他の作品読んだら感想変わりそうだ。佐藤家の血脈は凄まじいけど全巻通して人間の弱さやしたたかさが随所に出てくる物語だった。

2022/02/19

湖都

とうとう読み切ってしまったという読了感である。下巻は、この長い物語に関わる人々が次々と死んでいく。それにしても、著者自ら書く通り「毒の血」の一族だなぁと感じる反面、それが許される財産と支える女性たちに恵まれていることはすごいと思う。下巻のかなり最後の方に生き残った妻や娘たちに触れた章があるが、女はたくましく、佐藤家を支えたのはそんな外部の女たちなのである。男たちはキャラがほぼかぶるダメ男だらけだもんな…。佐藤愛子さんは私にとって祖父母以上の歳だが、今の佐藤家がどうなっているのか気になる。

2019/02/06

大塚

佐藤愛子よる佐藤洽六から始まる佐藤一族私的小説。正直長く何度か止めそうになったが、佐藤一族の荒ぶる血に飲み込まれ最後まで読みました。 洽六、八郎の後の佐藤家の最後が切なかった。

2016/10/31

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