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老い力 (文春文庫 さ 18-17)

老い力 (文春文庫 さ 18-17)

老い力 (文春文庫 さ 18-17)

作家
佐藤愛子
出版社
文藝春秋
発売日
2010-11-10
ISBN
9784167450175
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老い力 (文春文庫 さ 18-17) / 感想・レビュー

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ケイ

たくましい。50代から10代ごとに章を分けて書かれているが、この頃から今の50代のような感覚に思う。98歳の時に書かれた本も、今読んでいるところ。私の祖母より18日だけ早くお生まれになった99歳。祖母も存命だか、さすがに2年前に入院してから書く力が衰えている。もう記憶も不確かなことが多い。一方、佐藤愛子さんときたら……感嘆させられる女性だこと❣️

2023/02/21

mocha

50代、60代、70代、80代と書き繋がれた「老いと死」についてのエッセイを一冊にまとめたもの。愛子さんの50代はもう40年も昔のことで、さすがに時代を感じさせる。が、40年に渡る「老い」との向き合い方には感心させられ、考えさせられることも多い。じたばたせずに死を迎えられるように上手に枯れていく。わが母を見ていると心配事や心残りがあとを絶たず、それはなかなかに難しいことのようだ。いつかまた読み返したいと思う。

2017/03/29

パフちゃん@かのん変更

佐藤愛子さんの50代、60代、70代、80代以降と年代別に分けてまとめられた「老いと死」のエッセイ。大きな声で上品ぶらずにさばさばしゃべり、歩くのも早くて元気いっぱいの佐藤さん。夫婦喧嘩の話が面白かった。泊り客が来ているのに派手に物を投げあう夫婦喧嘩をして、もうすべてのものを投げつくしたところでその客が「もうすんだかい」と言って掃除をしてくれて、卵とハムとトマトを買ってきて朝ご飯を作ってくれ、私たちは笑いながらそれを食べた、という話。すごい、すごすぎる。この豪胆さ、大好きだ。

2021/08/03

ちゃとら

ブックオフのセールで購入。佐藤愛子ぶし全開。小気味の良いほどのキレキレ毒舌。やはり「死」にいかに向き合うかに話は流れていくが。佐藤さんが購入した家で体験した霊体験から、死に際ではなく死後が大事と。この世にいる間にせめて怨みつらみや執着や欲望を浄化しておかなければ!とありました。この本は80代で終わっていて「90歳!何がめでたい」はこの後に書かれたのだなと。佐藤愛子さんの本はバイタリティーに溢れています?

2018/06/05

そうたそ

★★☆☆☆ 50~80代における著者自身の「老い」に対して思うことを書き連ねた一冊。最近読んだ同著者のエッセイに比べると、ユーモアは控えめであり、むしろ淡々と書いているイメージがあるものの、それでも随所に力強く怒る著者の姿が見られる。個人的にはまだまだ「老い」というのものを考える歳でもないのだが、いつかそういう時が来て本書を再度読めば、共感することしきりなのかもしれない。

2017/06/19

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