冤罪者 (文春文庫 お 26-1)
冤罪者 (文春文庫 お 26-1) / 感想・レビュー
遥かなる想い
叙述トリックの第一人者,折原一にはまった時期に読んだ本。自らの婚約者を殺害されたノンフィクション作家五十嵐友哉と連続婦女暴行魔として拘置された河原輝男。冤罪を主張する輝男の他に真犯人がいるのか…千枚の長編ながら、一気に読める。
2011/06/19
ダイ@2019.11.2~一時休止
~者その6。首都圏女性連続殺人事件がモデル。残酷な描写があるものの面白かった。
2013/12/29
KAZOO
この頃の折原さんの作品のなかでは本書はかなり高水準というかマニア向けの作品ではないかと思われます。やはり誰がどのようなことをしゃべっているのかを注意して読まないとだまされてしまいます。最後の最後まで楽しめるというか肩が凝ってしまいますが、頭の体操にはなると思います。
2015/07/07
nobby
倒錯シリーズとは違うものの、折原一らしさ満載。個人的にはこちらの方が心地よく振り回された感じ。小谷ミカの存在には気付けたものの、真相知るとまだ幾つもの伏線が張ってありビックリ。どの人物にも感情移入出来ない胡散臭さがあるので納得。一方で、そんなに窓開けて寝る?と不用心さが興醒めだったのと、やっぱり覗くんだ(笑)モチーフになった連続殺人があったのは知って読んだが、結構事件そのままのエピソードで描いていて興味深い。
2015/03/17
Satomi
冤罪事件。無実を証明するといった冤罪を扱う小説とは一線を画す。冤罪者本人はもちろん、被害者や遺族、支援する会の人達、刑事…それぞれの本音と建前が交錯する。みんなどこかオカシイ。アヤシイ。同じような卑劣な手口で何人も殺され、なかなか進展しない中盤はジリジリさせられ中弛み感は否めないが…真相に迫るエンディングは流石!!見事な伏線回収!!イヤな奴ばかりだし、とにかく長いし…悪くはないのですが…疲れます…笑。
2016/02/16
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