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ファンレター 愛読者 (文春文庫 お 26-7)

ファンレター 愛読者 (文春文庫 お 26-7)

ファンレター 愛読者 (文春文庫 お 26-7)

作家
折原一
出版社
文藝春秋
発売日
2007-11-09
ISBN
9784167451080
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ファンレター 愛読者 (文春文庫 お 26-7) / 感想・レビュー

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nobby

覆面作家・西村香に届くファンレターの数々は、どいつもこいつも身勝手し放題!一方それを被る作家側も、「否」の返事に懇願する常套手段に、金銭には惹かれずもエロには速攻で「快諾」とは(笑)とにかく、しょうもない人達の本望や感情が思惑なしに堂々とぶつかり合うのに苦笑するばかり…それでも、ただの荒唐無稽では終わらさず、程よく捻られてブラックな結末に導くのは作家ならでは。各短編での相互の憤怒や嘲笑を絡めた上で、覆面設定で成敗していくのは鮮やか!それにしても、こんなに脳内混乱させることなく楽しめた折原作品は初めて(笑)

2018/11/24

🐾Yoko Omoto🐾

ミステリ界の覆面作家「西村香」が、様々な気持ち悪いファンから図々しいお願いを一方的にされながらも巧妙にあしらっていく連作短編集。一応西村のモデルはジョークの範疇で「北村薫」氏らしいのだが特に作品を知らなくても問題なく読める。手紙、FAXのやり取り、手記などの作中文書を中心に折原氏らしい仕掛けが炸裂。パターン的に氏の作品で似たものがあったように感じる落ちも見受けられたが楽しめた。「講演会の秘密」「ファンレター」「二重誘拐」の落ちは面白い。それにしてもこんなに謎めいて不愉快な主人公もそうそういないだろう(笑)

2014/09/17

あも

くあーっ!おもしろいー!覆面作家・西村香の元に次々に舞い込むおかしな手紙…のやり取りだけで成立する短編集。どいつもこいつもクズ揃い!結末もひどいものばかりなのに、ほんっとしょうがないなこいつら!と笑えてしまう。正しいイヤミスってこれじゃない?おどろおどろしさやエグさを売りにしなくても、イヤーな話でうわぁ~と引いて、でも最後はもうええわ!と笑えてスッキリ。そして何より重要なのは"イヤ"ミスではなく、イヤ"ミス"であること。強調するのはこっちでしょ?こんなに気持ちよく読める本もそうそうない!あー、楽しかった!

2018/11/19

KAZOO

折原さんの作品にしては少し異色の作品集です。連作短編で一つの話となっていきます。スモール折原ワールドという感じで先輩作家を若干モデル化したコミック的な要素もある作品です。時たまこのような作品に浸るのもいいかもしれません。

2015/07/18

ダイ@2019.11.2~一時休止

~者その3。北村薫さんがモデル?の連作短編集。傾いた密室・二重誘拐なんかがイイ。

2013/12/28

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