最終便に間に合えば (文春文庫 は 3-3)
最終便に間に合えば (文春文庫 は 3-3) / 感想・レビュー
遥かなる想い
直木賞受賞作「最終便に間に合えば」は、かつて別れた恋人の対する想いが微妙に交錯して面白い。たった3千円のタクシー代でここまでもめるとは・・注意しなければならない。
2010/06/12
はらぺこ
短篇集。 全体的に読み易かったけど殆どの作品の主人公が嫌いやった。 この作家さんでホラー作品は無いんかなぁ?『京都まで』なんか怪談的なオチやったら個人的には大好きな雰囲気やったのになぁ。
2012/10/09
わんちゃん
何回目かの再読。贅沢な恋愛、傲慢な駆け引きに訳もわからず憧れていた青二才だった頃?を懐かしく思い出す。自分の生活とはかけ離れた物語にまるで映画を観ているかのよう。またいつか、脱日常をしたくなったときのために、本棚の目立つところにこの本をしまっておくことにした。
2019/03/29
Atsushi
五話からなる短編集。どの物語にも「女の毒」みたいなものが描かれている。印象的だったのは、表題作の主人公の一言。嘗て自己中で貧しかった元カレに高級レストランで御馳走になり、「ずいぶん、気前良くなったのね」とは。ちょっと怖くなった。第94回直木賞受賞作。
2017/10/17
Willie the Wildcat
人の気持ちは複雑だなぁ、と感じる。求め、求められる。時に一方通行の感情となり、時にその一方通行の感情の”向き”が逆になる。そんな”変化”をとても身近に感じる表題作と、『京都まで』。ただ、印象深いのは『ワイン』。ワインと主人公の右往左往振りが”だぶる”。良い意味で軽妙さがあり微笑ましくも感じる。
2012/10/26
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