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初夜 (文春文庫)

初夜 (文春文庫)

初夜 (文春文庫)

作家
林真理子
出版社
文藝春秋
発売日
2005-06-10
ISBN
9784167476274
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初夜 (文春文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

手放す前にサラっと再読、、、のつもりが夢中で読んでしまった。ちょうど『不機嫌な果実』が評判になっころの作品らしく、オトコもオンナも老いも若きも不倫しとる(笑)携帯電話のなかった時代の不倫、にしばし思いを馳せました(違)。

2018/03/10

まあちゃん

先日定山渓温泉に彼と一泊した。ホテルの図書コーナーで見つけた一冊。ページをパラパラした途端、興味がひかれまくり。「それ選ぶと思ったー」とバレバレ笑。「官能小説じゃないからー」と言ったものの「官能小説の短編」とあり、この程度でも官能になるのか!とびっくり。どれもこれも崖っぷちな女のちょっとエロでちょっと不幸なお話。15才年下の男性と結婚して、愛され続ける女性の話は、ちょっと気味が悪いテイストなんだろうけど、現実自分も似たような状況で、今後も愛されていきたいなと希望を持ちました。こんな私も崖っぷち女ですわ〜笑

2016/04/18

りょう君

11話の短編集。表題作の「初夜」について。父親が娘の入院の前日に初めて娘の部屋で寝たときの二人の短い会話と父親の妄想。娘の恭子は42歳で未婚である。地元の公立の女子大を出て家事手伝いで若い頃は数多くの見合いをしたが結局ひとりである。母親の多恵子は3年前に乳癌で亡くなった。そして恭子は医師に子宮筋腫の診断を受ける。純男は高度成長を過ごした世代で家はもともと大地主。プライドが高かったが今となっては関係ない。純男は男を知らないであろう恭子に「初夜」の妄想を一瞬抱いて恭子の部屋で寝た。父親が娘を思う気持ちに(涙)

2015/06/22

カーミン

男女の目線から見た短編集。中でも「秘密」がよかった。許されぬ道にずるずると引きずられていく妹。それを少し意地悪な視点で見ている姉。2001年に書かれた作品であるにも関わらず、古さを全く感じない。

2015/05/07

英子

甘い言葉が使われた表題の本ですが、内容は、ときめきの果ての奈落、恋が憎悪に変わる瞬間、禁断の官能世界などなど、読み終えた後、心になんらかの黒い残滓が残る短編集です。誰しもが持っている心の醜い部分を、11篇の形で表現する筆者の筆力は見事でした。

2015/02/10

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