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夏、19歳の肖像 (文春文庫 し 17-1)

夏、19歳の肖像 (文春文庫 し 17-1)

夏、19歳の肖像 (文春文庫 し 17-1)

作家
島田荘司
出版社
文藝春秋
発売日
1988-06-01
ISBN
9784167480011
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夏、19歳の肖像 (文春文庫 し 17-1) / 感想・レビュー

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Tetchy

ある男のひと夏の燃えるような恋の物語。島田の青春グラフィティかもしれない。『異邦の騎士』然り、とにかくこういう話に弱いのが私。冷静に一歩引いて本作を観察してみれば、実は喜劇であるという事実に気付くのだけれども。しかし感傷的な島田の筆致は陳腐さを頭で解っていても、心にはびしびしと響いてくる。こういう作品を読むと、結局、小説とは斬新さがなくとも、技術で佳作・傑作が生まれるのだなぁと改めて思った次第。

2009/07/28

しずく

御手洗さんでもない、吉敷さんでもない島田さんのミステリーは久しぶりかもです。『私』の若い頃を回想するかたちで進みます。年上の美しい人に一目惚れしてて近づいて、彼女の秘密に悶々として……。若い頃の甘酸っぱくて痛くて苦い誰しもが持つ経験。回想後の『私』は、彼女は今…その後が気になる話でした。

2016/06/05

ニョンブーチョッパー

1998/04/26

daichan

伊坂氏絶賛の青春小説。たしかに、短い中にぎゅっといろんなものが詰まった、時代を感じさせない読みやすさと内容がある。 19才には強烈な経験だね。いや、そうでなくても。 表紙はバイク。尾崎を思い出せばいいの?と思ったり。 >平和で、隣人と和気あいあいと暮らしているように見えた東京だが、玄関のガラス戸を一枚開けるだけでさまざまなエゴイズムが見えてくる。強烈な競争意識、自己愛、保身本能、排他願望、一戸建て住宅への固執、こういったあらゆる危険な感情が、表面は静かにバランスしている、それが東京という場所らしかった。

2015/09/21

かりさ

この作品は島田さんの御手洗シリーズや吉敷シリーズを読む前に読んでいまして、島田さんの繊細な物語にとてもとても感動したものです。ミステリな部分というよりも切ない青春物語という印象が強く、いつまでもその切ない気持ちが立ち去らず留まったまま。今でも大好き。

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