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切り裂きジャック・百年の孤独 (文春文庫 し 17-4)

切り裂きジャック・百年の孤独 (文春文庫 し 17-4)

切り裂きジャック・百年の孤独 (文春文庫 し 17-4)

作家
島田荘司
出版社
文藝春秋
発売日
2006-10-06
ISBN
9784167480042
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切り裂きジャック・百年の孤独 (文春文庫 し 17-4) / 感想・レビュー

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カピバラKS

●30年以上前に高校担任国語教諭(K高T先生)から授業中に紹介された本。今更の初読だが、一読驚愕。性と暴力描写が甚だしく教師が生徒に勧める本ではない。●往時は、ソ連崩壊直前で社会主義の敗北と資本主義の勝利が喧伝されていた。本書は、ビクトリア朝ロンドンと1980年代西ベルリンを舞台とし、貧富の格差といった資本主義の闇を執拗に描く。担任教諭は時流に抗し、資本主義の諸悪を適示したかったのだろう。●なお、上野千鶴子「スカートの下の劇場」も推していた。パンク過ぎだ。

2024/01/10

森オサム

切り裂きジャックについては今まで興味が無かったので、本作が初めて触れた「真相の仮説」。1888年の事件を推理するだけでは作品として物足りない為か、100年後の西ベルリンで同様の連続殺人が起き、こちらを捜査して行く事で過去の事件も解決できる、との構成の作品でした。1,888年の事件と1,988年の事件の、動機、犯人像が全く同じとは、さすが島田御大、強引で剛腕です。なにせ切り裂かれるんでね、グロくてぐちゃぐちゃ、気持ち悪いです。それが気にならなければ、面白くて楽しめる作品かと。私的には、この仮説は悪くないな。

2020/01/08

かめりあうさぎ

切り裂きジャック事件から100年後の1988年西ベルリンが舞台のミステリ。100年前の事件の再現とも思われる連続娼婦惨殺事件が発生し、西ベルリンは恐怖のどん底に落とされる。死体の描写が島田ミステリの中でも1,2を争うほどグロテスクなので読み手を選びそうですが、島田先生なりの犯人像が描かれていて面白かったです。ノンシリーズなので探偵役が誰なんだろうと思いながら読み進めました。繫栄の光と影。

2021/04/30

hit4papa

タイトルどおり切り裂きジャックをモチーフにしたミステリです。現在に発生した連続殺人事件と、1888年切り裂きジャック事件を一気に解決してしまうという奇想天外さ。舞台はベルリン。探偵役は日本語が堪能なクリーン・ミステリ!です。

みなみ

有名なロンドンの切り裂きジャック事件について、一つの回答案を示すミステリー。クリーン・ミステリが、いかにも「あの人」で登場したところから思わずニヤリ。死体を切り裂いた理由については若干強引ではあるものの、衝撃度は大きかった。グロテスクな描写は少し飛ばしながら読んだものの、あっさりと読めた。

2020/02/10

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