汐留川 (文春文庫 す 11-3)
汐留川 (文春文庫 す 11-3) / 感想・レビュー
kousei
初読み、著者はノンフィクションでは有名な方のようです。あまり読まれていないようですが、短編7作品を堪能。正統派小説で、主人公の心情や情景描写が良く、次の作品に移るときも出だしの数行で即引き込む技術も確かで上手いなあと感じた。もっと売れて良いのに。
2021/07/07
MIKETOM
帯に「山本周五郎、藤沢周平を彷彿とさせる現代小説」なんて書いてある。あまり読んだことはないがなんとなくわかるような気がする。他に「50代の男たちの揺れる心情を描いた極上の大人の小説集」とも。そんな短編集のようだ。表題作。40年前に転校していった少女、同窓会には出席の返事が。しかしなかなか現れない。やっぱり来ないのだろうか…。40年前の追憶とともに当時の銀座の情景が(見たこともないのに)頭に浮かんでくるような小説。自分の幼少の頃の思い出もまた。『走る男』運命から逃げ回るヘタレ男に下された家族の決断。→
2024/11/11
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