極道の妻たち (文春文庫 い 23-1)
極道の妻たち (文春文庫 い 23-1) / 感想・レビュー
あかつや
抗争に明け暮れる山口組と一和会。血で血を洗う極道の世界で、男たちに寄り添うように生きる女の姿があった。映画で有名なタイトルだけど、原作はルポルタージュ。といっても映画はコンセプトを拝借しただけみたいだが。こっちは読み方も「つま」だし。たしか映画のキャッチコピーが「愛した男が極道だった」とかだったけど、この本に出てくる姐さんたちがみんなそれを口にする。たまたまなんだって、まあそうなんだろうけど、外から見るとちょっとその愛、病的だよなあ。ストックホルム症候群みたいな。危ない男じゃないと満足できないんだろうな。
2022/04/07
c
山一抗争と言えばこれなんだよな。「凶犬の眼」は「仁義なき戦い」をオマージュしながら、実際には実録ヤクザ映画以前の任侠映画的アウトロー賛歌だったが、もう一つ近いと思ったのがこの「極道の妻たち」。フィクション、ノンフィクションの違いはあっても、山一抗争をそれぞれ地方(広島)と妻という周縁から描くという点では共通しているし、何より作家がどちらとも女性である。なので引っ張り出して再読してみた。…しかし、どうにも読み応えがない。「仁義」の原作も読み物としてあまり楽しめる作品ではないが、これはそれ以下かも知れない。
2019/03/24
ツツイマホ
極道だから愛したのではなく、結果として極道だったから。女は男の添え物、結局一番にはなれなくて、男を大成させるために支え、成功の証としていつも美しくないといけない。理不尽だけど愛だけで乗り越えてる、信じられない…
2018/11/13
ぼの
凄い勇気です。
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