知識的大衆諸君、これもマンガだ (文春文庫 せ 3-3)
知識的大衆諸君、これもマンガだ (文春文庫 せ 3-3) / 感想・レビュー
xtc1961ymo
1991年に出た本の文庫化。沈黙の艦隊、課長島耕作、ゴルゴ13等のドメジャーから、岡崎京子、近藤ようこ、大島弓子、内田春菊や吉田秋生まで、そして、全ての大元、手塚治虫までを語った当時としては、画期的な漫画論。「美味しんぼ」「ゴルゴ13」の絵に関して単なる絵解き、成長する気持ちもないだろう。には、本当にそう思った、古過ぎますよね。
2014/07/09
my_you
80年代後半のマンガを30程度取り上げて論じたもの。その根底には手塚治虫へのリスペクト、マンガで多様なストーリーを描くことへの信頼がある。好きなマンガについても好かぬマンガについても、その読後感を明快に語っているから信頼ができる、いい本だと思います。
2009/12/15
ヨン・デル
何度目かの再読。80年代後半、量的質的ともにいよいよ無視できなくなってきたマンガ表現の豊饒を、当時まだマンガに予断を持つ人たちに啓蒙せんと書かれた批評。細かい部分では古さもあるが、30年経ってもまだまだ通用する鋭い読みはさすが。取り上げられている中で読み逃していた作品のいくつかは必ず読もうと思わせられた。
2018/02/07
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