白樺たちの大正 (文春文庫)
白樺たちの大正 (文春文庫) / 感想・レビュー
きじねこ
何度も読んでいる。何度も最初から最後まで。 時間や気持ちに余裕がない時、面白いと分かっている既読本を手に取ることはよくあるけれど、大概は拾い読みだったり途中まで読んで満足したりする。が、この本は別。何度でも最初から最後まで読みたくなって、何度読んでも色褪せず面白い。関川夏央の文章はどれも好きだし上手いなぁーっていつも思うけど、これは別格。多分死ぬまでに一番何度も読むだろう本だろう。そうだといいなとも思う。 石光真清の出てくる場面が全て素晴らしい。関川夏央、白樺派の誰よりも石光真清が好きなんじゃないかしら。
takao
ふむ
2024/10/17
ToHouku
社会主義と呼ばれる以前、ユートピアをつくろうと挑んだ武者小路実篤を中心に、過去と現代をブリッジする時代とさしての大正を鮮やかに映し出す。大正ブーム、來たる。
2017/05/01
さとうち
新しき村の話はとても面白い。その思想や実践が当時は政治的前衛を担っていたということもわかり大変勉強になった。ただ、白樺派の人々の文学や思想と関係ない記述があまりに多すぎる。それも大正期の歴史や文学について既にいわれてることをツギハギしただけな印象。武者小路の「新しき村」思想をそういう既存の文脈に置いてみただけという感じ。白樺派やそのネットワークの話をもっとしてほしかった。
2013/09/20
minya
再々々…読。 何度も何度も繰り返し読んでいる、大好きな本です。 筆者の苦しいほどの情熱と思い入れ、それに溺れず『白樺たちの大正』を見つめる眼差しに、何度読んでも大満足。 関川夏央はほんと文章が上手いなあ。 とりあえず本棚から一冊選べ、と言われたらこの本を選びます。 この本で石光真清を知って、大好きになってしまいました。 いつか彼の本を読みたい。
2013/08/10
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