陰陽師 生成り姫 (文春文庫 ゆ 2-9)
陰陽師 生成り姫 (文春文庫 ゆ 2-9) / 感想・レビュー
starbro
陰陽師シリーズ30周年記念完読プロジェクト https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11399200?sort=book_count&order=desc 今回は、第五巻です。 短編「鉄輪」を発展させた長編、新聞小説だとは思いませんでした。生成り姫とは、哀しく恐ろしい存在です。人≒鬼だと実感出来ました。続いて第六巻「陰陽師 龍笛ノ巻」へ「ゆくか」「ゆこう」「ゆこう」 https://books.bunshun.jp/sp/onmyoji
2019/05/07
HIRO1970
⭐️⭐️⭐️何となく読んだ事のあるような感じがずっとしているお話でした。過去の短編を長編に書き直したものだったようです。晴明は余り変わりませんが、博雅は歳を取ったかのようにいつもに比べると涙もろく弱々しい感じがしました。短編の方が展開が早くて話が多いので私的には好みかなと思いました。次に期待します。夢枕さん4冊目。
2016/03/02
KAZOO
これは文春文庫ですでに読んだ「鉄輪」を朝日新聞の連載小説用に膨らませて長編として書かれているものです。ですので晴明や博雅や道満についても説明のような感じで前に出版された内容などの振り返りもあるような感じです。短編で読むよりも情緒や博雅などの心の機微も書かれていて、いいものに仕上がっています。最後は徳子姫や博雅の心を思いやってほろりとしてしまいました。
2017/09/18
しいたけ
人は誰でも心に鬼を棲まわせているという。どうしようもないとき鬼になる。鬼に成る手前の「生成り」である徳子姫。人の哀しさを受け止める安倍晴明の、自身の抱える哀しさに思いを馳せた。自分が人でいられるのは、唯一無二の友、源博雅が在るからという。博雅もまた、ありのままの自分でいられる晴明との時間を大切に思っている。鬼に成るまで追い詰められた徳子姫が切ない。それにも増して、森羅万象の中でたった二人、思い合う男二人の痛いほどの慕情が切なかった。
2022/03/07
tama
自本 図書館予約本到着までのつなぎ これの前に読んでたソ連作家の作品が重くて乾いてて疲れたので味替えに湿り気と繊細さを求めて。何度か再読してたと思うが結構忘れてて楽しめた。そういえばカメもカエルも最近出てないな。陰陽師はチョイ役の連中になかなか魅力的なやつらが一杯いて彼らの出番が待ち遠しかったりする。夢枕獏先生、どうか彼らに再登場の機会を!全員まとめて出しちゃうのもよろしいかと。
2015/11/21
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