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嫉妬の時代 (文春文庫 き 14-2)

嫉妬の時代 (文春文庫 き 14-2)

嫉妬の時代 (文春文庫 き 14-2)

作家
岸田秀
出版社
文藝春秋
発売日
1993-12-01
ISBN
9784167540036
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嫉妬の時代 (文春文庫 き 14-2) / 感想・レビュー

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nobody

岸田の比類なき人格の下劣さは、人の弱さを全く認めないところに起因している。それは己の弱さ・ヘタレっぷりを直視できず逃げ続けているという心理機制を示している。かつては太宰治をこの上なき口汚さで罵り、今度はいじめ自殺した中学生鹿川君に対して「被害者側にも責任がある」「卑屈なところがある」という言葉を投げつけたことでハッキリした。『積木くずし』の著者穂積隆信に対して「彼はこのようなものの考え方をする人のようです」とやんわり皮肉るその言いぶりは、目クソ鼻クソという諺にかこつけてさんざっぱらクソ呼ばわりして愚弄する

2024/09/11

miroku

自分の思考回路が明晰になり善と悪の二元論がこの時代、この場所のものであることを認識できた。

2016/05/14

Gen Kato

「どんなことに関しても言えることですが、明快な処方せんを欲しがるのは、それ以上、ものを考えたくない思考怠慢、一種の奴隷根性です」「学校教育が生徒の能力を引き出し、伸ばすというのは大きな嘘です」「自我は自我そのもののなかに根拠をもっていません。自我は他者たちに支えられる必要があります」等々、胸に刺さる名言多数。折に触れて読み返したくなる一冊。

2013/11/25

読めば読むほど不快になる。俺らは面倒くさいことを考えて生きているのだなと。あいつらはやはり狡かったが俺も狡いのかと。嫌だな。本当に生きるのがやんなっちゃった。救いがない、誤魔化してたほうが楽だったし、そんなこと言わないでくれたらよかったのに。余計なお世話だってなとこ、でもその通りでやんなっちゃう、

2017/06/07

v&b

入りやすい好著(または名著)。

2014/08/02

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