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美しい時間 (文春文庫 む 11-5)

美しい時間 (文春文庫 む 11-5)

美しい時間 (文春文庫 む 11-5)

作家
小池真理子
村上龍
出版社
文藝春秋
発売日
2008-12-04
ISBN
9784167542054
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美しい時間 (文春文庫 む 11-5) / 感想・レビュー

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夢追人009

小池真理子さんと村上龍さんが「美しい時間」をテーマに競演した大人の小説の味わいが色濃い贅沢な中編集です。本書は女性と男性の視点の違いはあるもののどちらも根底に「大人の男女の愛」を感じますし人生経験が豊かな年代の読者の心により深く響くのではないかなと思いますね。『時の銀河』小池真理子著:長い間不倫関係にあった男の事故死の後に彼の妻と知り会って友情を深めるなんて心が休まりますね。『冬の花火』村上龍著:モナコのカジノで一夜に1億円も大勝ちした老人が自殺した理由とは?熟年夫婦の皆さまへ二人で冬の花火をご覧下さい。

2020/01/02

キジネコ

ある成功者の自死。彼を知る人々の心に刻まれる疑問符。生涯を軽やかに疾走し、欲するモノの全てを手にし、得る都度こぼれ落ちた大切なものがあった・・・ そのことに、男は気づいてしまう。「本当から どのくらい離れてしまったのか」と自問する男の最期の選択が自死・・・洗練と優雅さに満ちた都会の寓話、ロマンチックだけど、作家らしいビターな読み物だねえと、高をくくっておりましたら最終ページでキツイ一撃。上質、本物で満たすスタイルの空虚、独特で辛辣な風刺が物語に込められている様に読めたのは、偏屈に過ぎるだろうか?冬の花火。

2014/05/20

rueshё

バープレにもらった。終わり方秀逸。こうでなきゃ。

2007/11/18

面白かったです。登場人物の年齢が上だったので、大人のお話だ…と思いましたが、わたしもこんな風に年を重ねられたらいいなと思いました。小池真理子さんのお話の、「いったん溶けおうた男女に、金輪際、別れなんぞあらへんのや。」という台詞が残ります。人と人は水のようで、いったん溶け合ったら、二度と分離することはできないと思うと、誰かを好きになるっていいなと感じます。村上龍さんのお話は男性の主人公だったので共感は出来ませんでしたが、こちらも良かったです。どちらのお話も品があって好きでした。

2016/12/09

ココ

CMキャンペーンの関係の競作本。あくまでお洒落に徹している。ターゲットは50代、と聞くと読まずにいられない。クライアントからの制約がある中での小池作品「時の銀河」が良かった。自分でしっかり始末を付ける女性の大人の恋愛が気持ちよかった。村上作品「冬の花火」は、主人公の男性がちょっと退屈。私的には、小池真理子に軍配。美しい挿絵も効いている。読書の珈琲タイム本。激しい本の合間に一読しては如何でしょうか。

2017/03/03

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