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プーさんの鼻 (文春文庫 た 31-8)

プーさんの鼻 (文春文庫 た 31-8)

プーさんの鼻 (文春文庫 た 31-8)

作家
俵万智
出版社
文藝春秋
発売日
2008-12-04
ISBN
9784167548087
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プーさんの鼻 (文春文庫 た 31-8) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

20代『サラダ記念日』の鮮烈なデビューから『チョコレート革命』を経て、『プーさんの鼻』。俵万智さんの歌は今、円熟期。子どもがお腹にいる時から歌い始められ、誕生後は日々の成長を、溢れるばかりの愛情と感嘆を込めて歌い上げて行く。「ろうそくの炎初めて見せやれば『ほう』と原始の声をあげたり」。この歌などを見ると、子育てというのは、自分にとっても発見の連続であることがよくわかる。その瞬間をこんな風に歌に詠めたらどんなにいいだろうか。

2012/05/10

新地学@児童書病発動中

素晴らしいなあ。やっぱり俵万智さんは天性の歌人なのだと思う。この本に収められた歌を読むと、人が生きる喜びや哀しみ、命の愛おしさなどがこちらの胸に真っ直ぐに伝わってくる。この歌集の一番の特色は、女と母という二つの面から詠んだが歌が違和感なく並んでいることだ。女として詠んだ歌の中には俵さんお得意の恋の歌も多い。母として詠んだ歌には、母親になった喜びと優しい母性を感じる。お気に入りの歌をいくつかご紹介。「なめらかな豆腐の白が揺れている出会ったころの二人のように」→

2015/07/07

おくちゃん🍎柳緑花紅

《再読》読む度に感動する歌が変わる。それはそれぞれ読んでいる私の今が違うから。だからいつでも新鮮な感動☆最初に掲載されている「腹を蹴られなぜかわいいと思うのかよっこらしょっと水をやる朝」先日胎動を感じたという娘の、「どうしてだろう、涙がこぼれる」の言葉があったからですね。繰り返し読みそうな作品です♡

2014/05/15

kaizen@名古屋de朝活読書会

#俵万智 #短歌 #現代女性歌人展 腹を蹴られなぜかわいいと思うのかよっっこらしょっと水をやる朝 吾(あ)のなかで吾でなき我を浮かべおり薄むらさきに過ぎてゆく梅雨 羊水のなかのしゃくり「二学期が始まりました」とニュースは告げる やがてくる命を待てば逆光に輝きを増す隅田川見ゆ  海底を走る列車の音がする深夜おまえの心音を聞く 湯からあげアトルでくるむ茹でたてのホワイトアスパラガスのようだね

2016/07/29

kaizen@名古屋de朝活読書会

#俵万智 #短歌 #現代女性歌人展 2キロ入りのあきたこまちをカゴに入れこれがおまえの重さかと思う 期限のいい母でありたし無農薬リンゴひとかけ摺りおろす朝 生きるとは手をのばすこと幼子の指がプーさんの鼻をつかめり 第一も第二もなくて人生は続いていくよ昨日今日明日

2016/06/15

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