ムテッポー文学館 (文春文庫 な 27-8)
ムテッポー文学館 (文春文庫 な 27-8) / 感想・レビュー
つちのこ
著者は1946年生まれなので、私より一回り年上。「全方位無制限書評」というこの本のウリに期待して手に取ったが、100冊以上取り上げられている作品の中で、私が読んだ本はわずか7冊。これまでこの手の本をかなり読んでいるが、ここまで読書傾向というか嗜好がズレた著者は初めてである。例えば、谷崎潤一郎の戯曲『恐怖時代』…知らなかった、この作品は。成田アキラ『テレクラの秘密』???。読書は、ほんとうに人それぞれ、だから楽しく、深いんですね(笑)。
1998/08/20
ポレ
肩肘張らず、テキトーにつまみ食いしてもいいじゃんと、文学の敷居を下げてくれた一冊。読書の枠を広げてくれた。
ハチ(=^・^=)
私の読書案内であり、読書入門書でもあった、とてもありがたい本です。中野翠さんの本は、映画にはまりだしたときに映画評を読みたくて探してたときに見つけたのがきっかけです。映画だけではなく、本の紹介もすごくためになって、本当に私にとって中野翠さんの本はバイブルでした。
2015/10/11
カンパネルラ
作者の読書録とかは非常に役にたちそうで、読みたい本が増えた
2010/08/15
amamori
尾崎翠関連は4頁ほど。「第七~」は 彼女にとって決定的な作品だった。同族を発見して孤独ではなかったと喜ぶ読み方は 若いころしかできないですね 中野さんのような二十代女性読者たちが 尾崎翠復活を支えたんでしょう。<尾崎翠は悲壮さをむきだしにしないで、トボけたり、文章で遊んでいたりするけど、読み終わったときに何か、むきだしのハダカで荒野に立っているような、素肌でじかに風を感じるているような、切実な印象・・・> ひとつの作家を追いかけたのは 他に森茉莉だけだそうで 森・関連文は30ページほどあります。
2010/10/28
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