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粋で野暮天 (文春文庫 て 5-7)

粋で野暮天 (文春文庫 て 5-7)

粋で野暮天 (文春文庫 て 5-7)

作家
出久根達郎
出版社
文藝春秋
発売日
2001-07-01
ISBN
9784167575076
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粋で野暮天 (文春文庫 て 5-7) / 感想・レビュー

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ホークス

楽しい本だった。古本屋で作家である著者のエピソードの面白さもあるが、著者の感性が楽しさの源泉だ。人情家だが適度にシニカルで、新しもの好きだけど含羞もあり、ちょっと昔の文筆家の様な感じがする。特に感心した話は、「ハードボイルドは雰囲気を味わう小説だから、物語より文章が大事」というくだり。あとがきで、甘ったれた口調の文章が好きでないと言っている事とも通じている指摘だが、大いに同感。又、斎藤緑雨の警句には思わず笑った。作家や本を罵って、読者を導かない批評家は寄生虫だ、の一文は鋭い。

2014/08/20

ぺーいち

古書店主が紹介する名作珍本の数々。ユーモア溢れる独特の口上で始まる枕から、本の紹介へ。語られるエピソードに思わず口元が緩み、見たことも聞いたこともない本が、とても身近に思えてきます。出久根さんのお人柄もいい感じ。

2010/03/17

青い鳥☆彡

出久根達郎氏の事は「家の履歴書 文化人・芸術家篇」で初めて知り「二十歳(はたち)のあとさき」 を読んでファンになった。出久根達郎氏は中学卒業後集団就職で上京し、月島の古書店に勤め、その後作家デビュー。本を読んでいると出久根氏の真面目なお人柄が窺えます。

2016/09/01

うな坊

いつもながら、楽しく読める作者。ここに紹介される本に読みたい本多数。いい意味で「困る」本。「人は自分でつちかってきたやり方によってのみ、困難な時の自分を支えることができる」に唸る。この本に引かれている本(上原隆『友がみな我よりえらく見える日は』)にある言葉らしい。それも読んでみよう。

2011/10/01

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