セピア色の言葉辞典 (文春文庫 て 5-10)
セピア色の言葉辞典 (文春文庫 て 5-10) / 感想・レビュー
うたまる
もはや死語になりつつある言葉についてのエッセー集。その語源、由来に加え、著名作家の用法や著者の推測を交え、飽きさせない構成が見事。感心したこと、初見のものなど多数収穫あり。「”共働き”は”共稼ぎ”の語感を嫌って出来た語」「拉致は本来”らち”ではなく”らっち”」「”訳知り”は特に色恋沙汰についての事情通のこと」「勉強の”勉”は中国語で”無理して”の意のため、両方で”強いて嫌々するもの”の意」「大正時代、貧民や細民という語が『帝都の名目上耳障り』とあって”小額収入生活者”と改正することに決定」等が面白い。
2013/02/09
wasabi
セピア色、言わば褪せつつあって、さらに言えば死語にならんとしている、そんな言葉の数々が並ぶ。とは言え、初めて聞く未知の言葉が多かった。
2008/01/19
ちーちく
期待してたほどではなかったものの、頭をあまり使わずゆったり読める点でよい。
2012/12/22
感想・レビューをもっと見る