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恋忘れ草 (文春文庫 き 16-1)

恋忘れ草 (文春文庫 き 16-1)

恋忘れ草 (文春文庫 き 16-1)

作家
北原亞以子
出版社
文藝春秋
発売日
1995-10-07
ISBN
9784167576011
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恋忘れ草 (文春文庫 き 16-1) / 感想・レビュー

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kaizen@名古屋de朝活読書会

【直木賞】江戸物短編連作集。「恋忘れ草」版下絵を描くおいち。家族を取るか、仕事を取るか。一人暮らしになった寂しさが残る。他のどの話も、仕事、家族が題材。著者の考え方、感じ方はなんとなく分かってくるが、楽しくはない。

2014/03/26

遥かなる想い

第109回直木賞(平成5年/1993年上期)。 著者によると、江戸の キャリアウーマンを 描いた短編集らしい。 男尊女卑の江戸時代後期、 女が仕事を持って自立するとは どういうことなのか。恋も 平凡な幸せも捨て、生き抜く 女性たちへの応援歌であり、 それは現代に生きる同じ立場の 女性たちへの応援歌でもある。 登場する女性たちがいずれも 凛として気持ちがよい。 何かを犠牲にしながら、それでも 生き抜く、底に流れる哀歓の ようなものが軸になって、優しく 短編集を繋いでいる。

2013/09/29

じいじ

6つの連作集。江戸を舞台に、仕事に情熱を燃やす6人の女たち。著者の北原さんは、受賞の記者会見で「江戸のキャリアウーマンを書きたかった」と述べています。老舗の小間物問屋を仕切る娘主人、寄席の高座にあがる娘浄瑠璃師…など。私は、題名も粋でお洒落な【恋忘れ草】がいいですねぇ。武者絵で人気を博した歌川国芳を師匠に仰ぐ女絵師おいちの話。不愛想だがめっぽう腕が立つ彫師の男に惚れるも、振られてしまう。或る日、おいちに大きな仕事が舞い込む…。仕事と妻子ある男への未練の狭間で揺れ動く女ごころが愛しい。【直木賞受賞作】

2020/01/29

hit4papa

江戸時代(天保三年頃)の、職業婦人、現代で言うところのキャリアウーマンが主役の短編集です。それぞれの作品に、他の作品の登場人物がちらりと顔を出したりと、連作短編の趣きもあります。 本作品集は、仕事に恋に生きる女性たちの逞しさが、活き活きと描かれています。時代小説であると、ちょっと距離を置きたくなる読者もいるでしょうが、本作品集の登場人物たちの価値観は、今の女性たちのそれと変わることがないので、読み進めながら彼女たちと一緒に落ち込んだり、ハッピーな気分を味わったりすることでしょう。【直木賞】

2020/01/14

ココ

良かった!今と違い、結婚するのが当たり前だった時代に、仕事に生きた女たちの6つの物語。恋と仕事の狭間で揺れ動く哀感を、甘くない筆が、何処かに優しさを隠しながら書き進む。読んでいて気持ちいい。何より、女性達が鮮やかだ!

2020/01/22

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