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消えた人達 (文春文庫 き 16-6)

消えた人達 (文春文庫 き 16-6)

消えた人達 (文春文庫 き 16-6)

作家
北原亞以子
出版社
文藝春秋
発売日
2010-03-10
ISBN
9784167576066
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消えた人達 (文春文庫 き 16-6) / 感想・レビュー

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文庫フリーク@灯れ松明の火

陰陽師 鉄輪のあとなのでずっと看病していた妻・おるいが『生成り姫』徳子にかぶる。たとえ寝言であろうと言ってはならないことは――有る。ましてや・・・捕物帖ゆえの謎解きが、途中わずらわしく感じたが終わってみれば、やはり北原さん。せつない。

2010/12/15

松風

続編と気づかず手にとったが違和感なく読めた。運命を自分のものとして受け入れることの難しさ。受け入れられずに破滅してゆく人々への視線にもどこか温もりがあるから、読後感が悪くない。

2014/03/28

snow

爽太捕物帖第二弾。貧しいながらも幸せに暮らしていた夫婦の妻が、ある日突然消えた。夫の昔の仲間たちが手を尽くして探してくれるが・・・。話の筋自体は面白いのだけれど、登場人物が多いことと、時間軸が行ったり来たりするので、流れがわかりにくかった。(いつのもの事だが、私の頭が悪いだけなのだと思うww)それでも、この作家の文章のキレはとても好きなので、第一弾を借りて来た。いい大人になっても、「~ちゃん」で呼び合う男達が微笑ましい。

2019/02/16

山内正

蕎麦を食べ人間食わなくちゃ駄目だなって一昨日の夕暮れ栄之助が 飛脚が高崎から手紙と金を届けた 暫く考えさせて欲しいおるいと離れて店を守りたいと思ったら戻る 舅へ言い残したと  おせんは気の強い女だ 栄之助がもう一度とは思わない筈  千住の料理屋で働いてるおせんへ 手紙と金を渡す  あの人が送ってきてくれたんですね 捨てられたんじゃなかったんだ  迎えに行くべきが事情があり何卒宜しくと手紙には書いてあった  これは栄之助が書いたとは限らないんだよとおせんに  店の女将がつい今まで帳場にいたんですけど

2022/05/10

山内正

栄之助は戻ったが窶れた顔で 駆落ちから戻った顔でおるいに済ないと詫びた  栄之助の心を駆り立てたのはおせんだと 薬湯を手に見詰める顔で深い息をする 外から帰った小僧の様子が 目を合わせず  怒らないから言ってごらん 誰かに頼まれたのかい 美しい女の人かえそうなんだろう 紙切れと金の包みを出す ごめんなさいと上手でない字で おせんに違いない  まだ心が切れてないんだ おせんは弥惣吉の家から 逃げ出していた行方は探すが 弥惣吉は働くしかない 行方は知れそうだがどうすれば

2022/02/27

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