貌孕み (文春文庫 は 18-4)
貌孕み (文春文庫 は 18-4) / 感想・レビュー
はつばあば
平田篤胤さん・・江戸時代の国学者とは存じておりましたが、なんと!神道家・思想家・医者。復古神道(古道学)の大成者でありオカルト研究までも?と。嘉津間を通して語られる魔境の世界・・とは言っても我々の世界であるわけですが切ない現実です。未来は白い煙の中・・
2020/03/23
まさきち
嘉津間を通して江戸時代の平田篤胤達に語られる現代の狂気を集めた短編集。坂東眞砂子さん独特のおどろおどろしさは堪能できたのですが、いまいち構成が手の込んだ感があり素直に絶賛できない感じでした。でも最終話の「妖魔」が少々ラブストーリー的要素が強くて読後感はほっこりした感じですかね。
2014/11/26
いたろう
久しぶりに昔のような本当に怖いホラー作品かと思ったのに全然ホラーではなかった。現代の話の中に江戸時代の物語がでてくるのならまだわかるが、江戸時代の話の中で現代の物語が語られる不可思議。自動車という自力で動く車が走る魔境の話として。そして、まさかのタイムトラベル&近未来SF? ただ、そんな新機軸も、かつてのホラー作品の圧倒的な迫力からみると、軽い感じで何だか物足りず・・・。図書館で借りてきて、読もうと思っていた矢先の突然の訃報。この本が最後の本になってしまったとは。残念でならない。
2014/02/05
らむり
SF的な要素は無くても良かったような。。魔境の場面は面白かった。
2013/10/18
マドリン
舞台は江戸時代、平田篤胤の弟子である嘉津間が、数々の時代を越えて見聞きした人間模様の数々。どの時代にも人間の深い業が見られる。時代も場所もバラエティーに富んでいて非常に面白かったです。そして最後に明かされる嘉津間の正体に、胸がグッとなりました。こういうラストは好きです。
2022/05/11
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