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詩歌の待ち伏せ 1 (文春文庫 き 17-2)

詩歌の待ち伏せ 1 (文春文庫 き 17-2)

詩歌の待ち伏せ 1 (文春文庫 き 17-2)

作家
北村薫
出版社
文藝春秋
発売日
2006-02-10
ISBN
9784167586027
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詩歌の待ち伏せ 1 (文春文庫 き 17-2) / 感想・レビュー

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yumiha

再読。毎度のことながらすっかり忘れていた内容💦『月の砂漠を・・・』のサキちゃんの出典が、「サキサキとセロリ嚙みいてあどけなき汝を愛する理由はいらず」(佐々木幸綱)ちゅうのも覚えていなかった💦「黄泉路かへし母よふらここ押したまへ」(星野慶子)や「亡き子来て袖ひるがへしこぐと思ふ月白き夜の庭のブランコ」(五島美代子)と『火星年代記』(レイ・ブラッドベリ)をつなげる力技は、さすが北村薫だ。未読の『火星年代記』を読みたくなった。チャンドラー『長いお別れ』と西條八十もつなぐ力技もあっぱれ。西條八十が印象深い。

2020/05/06

spica

まるで穏やかな日差しの降り注ぐ午後に、心地よい授業を受けているような気持ちになります。北村先生の紡ぎ出す言葉のひとつひとつが、自分たちが普段当たり前のように用いている日本語の美しさを教えてくれました。海外の詩も翻訳次第で、全く違ったものになるんですね。今まであまりにも詩歌から離れて過ごしてきてしまったけれど、詩歌の持つ深みに今後は少しでも多く触れていきたいと思いました。

2010/05/28

akio

「作品があればそれで十分――というのは、潔い態度のようです。しかし、一人の読む力には限りがあります。(略)このように、見えない世界を開いてくれるのですから。」急いで読むのが勿体なくて、読んでは寝かせを繰り返し、ようやく読了。普段詩歌に触れる機会が無い私にとって、北村さんのような豊かな目線で味わうことが出来る方に案内頂けたことを幸せだと感じました。挿絵の雰囲気も好きです。続巻も気になります。

2014/06/04

不在証明

古今の詩歌について、様々な思い出と共に紹介される。「親類の子も大学を落ちてくれ」―なる川柳を見た時に、筆者は《何て嫌な句だろう》と思ったという。しかし、この「くれ」は命令・願望ではない。連用止めである。〈親類の子〉は、〈落ちてくれ〉たのです。と説明された途端、見方ががらりと変わる。人間の持つ浅ましい部分を逆手にとったこの句には、筆者と同様に驚いた。/二回り下だともう知られていない、という「そうだー村の村長さんが、そーだー飲んで死んだーそーだー」みたいなうたは、たぶん今の小学生でも知っているのでは。

2017/03/23

セルジオ肥前

これまで詩や短歌に関しては食わず嫌いな所があったが本書はとても面白かった。

2011/09/05

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