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玻璃の天 (文春文庫 き 17-5)

玻璃の天 (文春文庫 き 17-5)

玻璃の天 (文春文庫 き 17-5)

作家
北村薫
出版社
文藝春秋
発売日
2009-09-04
ISBN
9784167586058
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玻璃の天 (文春文庫 き 17-5) / 感想・レビュー

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射手座の天使あきちゃん

解説のある文庫のありがたさを思いました。桐原大尉とベッキーさん「あなたに、ドアを開けさせはしませんでしたよ」の一言に深い心の通い合いがあったとは・・・ 暗い時代の奔流が人々を飲み込んで行く中で英子さんとベッキーさんの行く末が心配ですね、でも「お嬢さま 参りましょう」

2011/05/01

Aya Murakami

玻璃の天で異教徒の命を大事にする神様ならいくらでも拝むという感じのセリフが妙に心に残りました。美しいステンドグラスを作りながら残忍な十字軍作戦をする人物の心情…。どんな心情なのでしょうか?

2018/08/13

ちょろこ

前作よりも重みが増してきた、一冊。時が経ち、やがて世の中が暗さに包まれる…そんな不穏な空気が漂う今作。謎解きも人物像も更に重みを増してきた気がした。英子の推理は知識と教養がしっかり身についているからこその推理。そこにさりげなくヒントを投げかけるベッキーさんとの会話は頭の中が整理されていく感覚だ。そして霧が晴れるように視界がクリアになった瞬間に見えた真相。今作はどれもせつない余韻。特に表題作の余韻が心に残る。ベッキーさんの言葉、このラストシーンにどれだけの思いが凝縮されているのか…しばし思いを馳せた。

2020/02/26

emico

昭和初期の、花村家令嬢と女性運転手ベッキーさんの短編集第2弾。この時代は階級や、性別の区別がはっきりしていて言いたい事も、したい事もままならない時代なんだと感じて考えさせる所もありました。ミステリーと一概には言えず、昭和初期の時代小説という感じで、静かに読める作品でした。

2014/10/03

ひさか

オール讀物2005年11月号:幻の橋、2006年7月号:想夫恋、2006年11月号:玻璃の天の3つの短編を2007年4月文藝春秋から刊行。ベッキーさんシリーズ2作目。2009年9月文春文庫化。第137回(2007年上半期)直木賞候補作。登場人物たちに魅力があります。時代の雰囲気も良く出ていて、楽しめました。

2018/07/30

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