私の梅原龍三郎 (文春文庫 た 37-1)
私の梅原龍三郎 (文春文庫 た 37-1) / 感想・レビュー
勝浩1958
この著作でも高峰女史の筆は冴えに冴えています。梅原龍三郎という大家への想いが見事に表現されています。掲載されているスナップ写真の一枚一枚も味わい深いものがあります。もちろん梅原画伯による秀子女史のスケッチも素晴らしい。 それにしても、「人間、一生の間に「この人のために」と思える人物に出会えること は、そう多くない。私は幸運だった、と、つくづく思っている。」と語ることのできる、潔くかっこいい人生を送られた女史が私は好きです。
2014/07/12
わらわら
拝啓 ルノワール先生ー梅原龍三郎に息づく師の教えー展覧会を見た記念にと買った本。この表紙の絵、「梅原龍三郎氏が高峰秀子さんを最後にデッサンした作品」本の中では初めてのデッサンも紹介されています。表紙のデッサンを見ていると描いた梅原龍三郎氏に似ているように思う。絵の中に入り込み「秀子さん見守っています」と語りかけているように思える。梅原龍三郎氏と高峰秀子さんとのお互いに敬い、大事に思う気持ちがこの本からも伝わってきます。作家高峰秀子さんも魅力ある女性です。
2016/11/14
よし
お互いなくてはならない関係だった。
2021/09/04
yoyogi kazuo
三回り違う画家と四十年に及ぶ父娘のような交わりを結んだ女優の回想。家族には恵まれなかった高峰秀子は、父親代わりのようなおおくの年配の尊敬すべき男性たちの知己を得た。それにしても高峰がこれほど献身的に梅原の身の回りのことを手伝っていたとは知らなかった。そこにはよほどの信頼関係があったのだろう。豊富に挿入される画やスナップ写真が貴重で興味深い。
2022/04/01
わと
梅原ってこんなに魅力的な人だったんだ。著者の梅原に対する尊敬の気持ちと愛情がひしひしと感じられます。心地よい文章、思わず見入ってしまう写真と絵。著名な方々の、私には遠い人たちの世界なのに、身近に思えて楽しい読書体験でした。
2014/11/01
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