にんげん蚤の市 (文春文庫 た 37-4)
にんげん蚤の市 (文春文庫 た 37-4) / 感想・レビュー
えみ
そう、わかっている。これは完全に「高峰秀子」という人物が自らの体一つで功績を上げ続けてきた結果、羨む生活ができるようになっていること。世間に意見ができる、自分の考えを堂々と発信することができる、そんなことができるのはそれだけの地位を築いてきたからである。それは偏に努力があってのこと。羨みはしても妬んではいけない。…と思いつつもそんなに庶民にマウント取らないで、惨めになるから。と頁を捲るたびに時代と立場の開きを切ない気持ちになりながら読んだ。日本しか知らない私だけど、日本人も日本も言うほど悪くない…はず。
2024/06/29
うりぼう
この本の中になんと若き日の中島誠之助が登場している。
2000/11/15
シンドバッド
先入観はダメですね!文章 上手です!
2014/12/21
tomi
一節に「私は(略)風光明媚とか死んだ遺跡より、生きた人間を見物するほうが好きだ」。有名無名様々な人との交流を、鋭い人間観察と情景が目に浮かぶような文章で綴っている。土門拳と木村伊兵衛という二人の天才写真家の対照、乙羽信子の眉間のしわの話、「菜の花」の司馬遼太郎の温かな人柄と意外すぎるエピソードが印象的だった。
2012/08/05
わかめ
高峰さんの文章のリズム感が好き。彼女の書いたもの、全部読みたい。
2013/12/12
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