子供より古書が大事と思いたい (文春文庫 か 15-3)
子供より古書が大事と思いたい (文春文庫 か 15-3) / 感想・レビュー
tomi
約20年前の講談社エッセイ賞受賞作。いやはや凄い!19世紀フランスの古書蒐集にのめりこんだ著者。古書を買うためにはサラ金に多額の借金し家まで抵当に入れる。仏に滞在中、車で家族旅行中に古書を買い込んだために人間が乗れなくなり、仕方なく古書を積んだ座席の上に子供を座らせたとかタイトルに偽りなし。仏の本の歴史や装幀の違いから古書店のランク付けまで様々な蘊蓄も面白い。
2017/03/08
ふろんた2.0
『馬車が買いたい』の鹿島さんの本ということで手に取った。フランス滞在中は家族を連れて観光のはずが古書店巡り、借金してまで、オークションで競り落としてまでもの古書蒐集。タイトルはネタかと思ったが、その通りの内容だった。さすがにここまでやるのはすごいぞ。
2014/01/12
たくのみ
古書に魅入られ「ビブリオマーヌ」として行きたいと思った鹿島先生の古書めぐりのエッセイ。装丁本と仮綴本で全く違うパリの古書の世界。古本店(リヴェリ・ドカジオン)と古書店(リヴェリ・アンシェンヌ)。革装本のブキミな匂いと、古書店のランク分け。月4千フラン(約8万)で、古書店主になり損ねた話。発展と進化の末絶滅した、恐竜のような魅力的なアールデコの挿絵本。カラーならもっといいのに。
2016/07/05
チェアー
ああ、ここにも古本で人生を狂わせた人が…。カネのことは考えず(考えるのだけど後回しで)欲しい本が見つかれば、なんとか手に入れたいと考える。手に入れれば目的の9割は達したので読まなくてもいい…。こういう人間を書痴というのだなあ。わたしはそうならないだろう…ならないよう…ならな…なら
2020/05/27
MoetC
再読。挿絵画家について手がかりがほしくて。 しかしこの本は親父萌えを公言してやまない女性に勧めたい。無邪気で向こう見ずで気障な趣味の不良教授なんて君、ツボでしょう。
2010/06/17
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