侯爵サド夫人 (文春文庫 ふ 13-5)
侯爵サド夫人 (文春文庫 ふ 13-5) / 感想・レビュー
つきみ
サド侯爵も妻ルネも、その母モントルイユ夫人も、それぞれの言動が心理学的に解き明かされている点が興味深い。「サド侯爵」に登場したクルミエが師と仰ぐ人物が、今作ピネルなのも面白い。それにしても母親の影響力には改めて驚く。身が引き締まる思い…
2012/06/04
寝落ち6段
暴戻のサド侯爵の婦人・ルネ。夫が放蕩する間も、自分が愛を捧げていけば必ず落ち着くだろうと思っている。だからこそ、どんな状況に陥ろうともそれを曲げなかった。傍から見れば、そんなルネは気が狂っているとしか思えない。信じ抜く愛といえば聞こえはいいが、明らかに盲目である。それが本人には分からない。盲信する原因は何だろうか。そこには歪な母子愛と藻掻きがあった。読んでいて、自分も盲信していることがあるのではないかと考えた。盲信は誰にでもあるかもしれない。
2019/08/14
七鵺
ルネ本人の視点も読んでみたかった。
2017/03/24
もももん
作者さんの作品が好きなのでいくつかよんでいるけど、これも面白かった。テーマ的に暴行シーンが多かったら嫌だなぁと思いながら読み進めたけどそんなこともなく一気に読み終ることができた。個人的にはこの後のルネとまわりの人物を含めた展開が気になった。とりあえず主人公のかけひきの描写はドキドキで面白かった。
2017/02/13
しゅう
「侯爵サド」を読んで面白かったので、こちらも読んだらおもしろかった。
2013/06/15
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