じっとこのまま (文春文庫 ふ 14-1)
じっとこのまま (文春文庫 ふ 14-1) / 感想・レビュー
団塊シニア
職人が主人公の作品でサブタイトルに懐かしい名曲が並んでます、全体としてリズム感がりミステリー的な意外性のある連作短編6編です。靴磨きの名人を描いた「雪模様」は昭和の香りのする作品でお薦めです。
2013/10/02
エドワード
目黒に住んでいたので、白金は土地勘がある。お屋敷町と庶民の町が隣接する面白い街だ。ごく普通の庶民がふと抱く暗闇。普段は決して表に出さない秘めた心が起こす修羅場。ナイフに象徴される、ラフな悲劇が軽やかなポピュラーソングに乗せて描かれる逆説。今や平成も28年、事件の背景にあるのは平成元年頃の世相、そこからまた2、30年遡った時代に事件の根があるという構造が、より人の心の普遍性を物語る。ああ、時が経つことの残酷さよ。この状態が<じっとこのまま>続けばいいのに…。三つの時代とあの街の風景を知る身にジンと来る。
2016/06/28
かなっち
裏表紙に馴染み深いメロディにイメージを託した、とありましたが音楽のイメージは感じられませんでした。物語全編に懐かしいさが感じられ、ちょっと切なくなる思いがしました。自分としては「ゆく秋」が良かったです。
2013/12/06
緋色
カバーつけていたので気付かなかったですけど、カバーの絵かわいい。
2016/10/28
かんな
「東京12チャンネル」の時代、土曜日22時から放送されていたアダルティな映画。あの匂いを感じました。当時中学生だった私、今考えてみたら、ウチの親寛容でしたね。
2013/05/06
感想・レビューをもっと見る