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艶紅 (文春文庫 ふ 14-5)

艶紅 (文春文庫 ふ 14-5)

艶紅 (文春文庫 ふ 14-5)

作家
藤田宜永
出版社
文藝春秋
発売日
2003-09-02
ISBN
9784167606053
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艶紅 (文春文庫 ふ 14-5) / 感想・レビュー

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キムチ

どっぷりの中年色小説。表面的に色欲を感じさせないのは藤田氏ならではのテクニック、背景に顔を出す京の食・風景・そして古典職人芸の世界がどろどろ感をさらりとしたニュアンスに仕立てている。49歳と37歳の男女、男には別居中の妻と娘、女には恋人が。どちらも職人、自負がある。しかし、燃え上がった情欲に身をゆだねて・・から一気に炎が上がる過程は引きずり込まれた・・どちらも柵があるからハッピーエンドとは行くまいと思ったものの、どう着地が決まるかで読ませる。なかなか、当たりの作品

2011/06/26

tom

図書館から借りてきたのだけど、どうして借りることにしたのか記憶は定かじゃない。せいぜい1か月前のことなのに、どうしてなのよと笑う。この物語、京都に住む機織職人と装蹄師(競馬のお馬さんの蹄を打つ人)の愛の物語。何かの拍子で出会ってしまった。あっというまに、愛が生まれた。初めての夜、女は白い夜着を用意して男に抱かれた・・・。そうですか、いつの時代ですかと、突っ込みが始まる。二人の別れの顛末もまた同じ。これが中年の愛の物語ですかと笑いました。女の喋る京都言葉、作る料理、これはよろしかったのですけどね。

2022/08/04

きのこ

はい、予想通りでした。急速に惹かれあった2人がハッピーエンドに向かってまっしぐらと思いきや双方に様々な困難が持ち上がってお別れとなります。「櫓」に爆笑カラカラ 面白かった。

2019/06/18

T. Mu

引き込まれて一気読み❗️愛の領分の前に書かれた恋愛ものだそうです。中年男女の恋はいろいろなしがらみもあり、なかなか思うようにはなりませんね(笑) でも、2人の気持ちの機微がとても繊細に表現されていたと思います。4.5

2023/01/25

バーベナ

縁切りの願掛けの為に訪れた神社で出会ったふたり。装蹄師と染織作家という職業について初めて知ることばかり、とても興味深い。こんな世界があったのかと。装蹄師には壊れかけた家庭があるのだけれど、娘の一言で恋が暗礁に乗り上げる。娘、恐るべし。

2023/03/27

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