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左腕の猫 (文春文庫 ふ 14-7)

左腕の猫 (文春文庫 ふ 14-7)

左腕の猫 (文春文庫 ふ 14-7)

作家
藤田宜永
出版社
文藝春秋
発売日
2007-01-10
ISBN
9784167606077
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左腕の猫 (文春文庫 ふ 14-7) / 感想・レビュー

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秋桜

大人の恋の話が読みたいと常々思っていた私。本作は6編の大人の恋。だが残念ながら主人公は男性。しかも中高年。そんなわけで話がちょっと寂しく、セピア色でしか景色が思い浮かばない感じ(^_^;)。それでも、おじさんの恋話に猫がソロッと出てくるのが何気なくて良い。人間に距離をとりながら生きている、それでいて人間を必要ともしている猫の生き様がまた良い。表題作「左腕の猫」にホロっときた。私も猫を飼っているので、猫と心が通じていくまでの過程がよくわかる。猫好きさんに読んでほしいな。

2016/08/26

赤い肉球

初読み作家さん。崇拝する真理子さんのご主人だというのにずっと読んでなかった。短編なので物足りなさはあったけど、猫が登場するからか読みやすかった。どの作品も藤田氏の顔が浮かんだ。どうしてこうも年の差があるのにすぐに関係を持ってしまうんだろ。女性の気持ちが分からないなぁ…。片ややっぱり男は若い女性が好きなんだよねぇ…。なんだかなぁ…やっぱりそうなっちゃうんだ…。と、どの作品を読んでも思っちゃった。表題作の左腕の猫が切なかった。その後、ずっと彼女の思い出を語りながら一緒の時間を過ごしたことでしょう。

2015/04/04

とろこ

女好きな中年と,なぜか周りにいる猫の話。 ちょっと中途半端な印象がないこともないけれど,それも猫の気まぐれ故かと思ってしまえばありかも。 いつものことながら,どうしようもない中年男はほほえましい。もちろん小説の中限定ですが(笑)

2012/11/22

チェス

こちらはちょっと。うーん。 図書館本。

2019/03/25

コノヒト

男と女と猫との対照。男は生き方が不自由だ。見栄とかしがらみとか屁の役にも立たないプライドとかに拘泥するのだ。その対極にいるのが猫で、気随気ままを体現した生き方をしているように見えるから、猫のことは猫に聞かなければわからないのだけれども、だとしても、男としては猫に憧れる。手本にしたいような気になる。女は男の不自由と猫の気ままの間にいて、でもだいぶ、猫寄りの所にいる印象。わりとヒョイと身軽に動く。

2016/07/07

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