KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

パッサジオ (文春文庫 つ 12-1)

パッサジオ (文春文庫 つ 12-1)

パッサジオ (文春文庫 つ 12-1)

作家
辻仁成
出版社
文藝春秋
発売日
1998-11-01
ISBN
9784167612016
amazonで購入する

パッサジオ (文春文庫 つ 12-1) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

さっとる◎

私には絶対持つことのできない、何かとてもいい秘密が隠れていると思ってる。そしてきっとそれは本当だ。あなたは呪いみたいな、何かとても悪いものが隠れている(隠れていない)と思ってるようだけど。英語ではAdam's appleだって。アダムの林檎が、喉に詰まっているらしい。だとしたらやっぱり罪やら罰やらがそこで固まってるんだろうか。でもそれが一体何だってんだそんなあなたの声がとてもすき。なぁ。もう少しうたっていてほしいんだ。その低音で。首を締めないで。私が包んであげる。ほら、何だかとても素敵な宝物みたいじゃん。

2021/07/17

ちばと~る

孤児院で育ったロックヴォーカリストのミハラは喉の不調を訴える。そこで出会った美しいヴォイストレーナ美里の類稀な歌唱力。毎日変わることなく繰り返されるコンサートツアーに飽きたミハラは失踪。謎の延命研究施設に身を寄せる。美里の祖父と共に不老不死を目指すDNAミュージックに没頭していくが…辻作品でよくある函館、孤児院育ちっすねw突然はじまるエロシーンもまた…ラストのミハラの心の暴発の描写に息を飲みました。ロック好きの人にオススメかな~

2012/01/27

リョウ

表現はすごくきれいだし、読んでいる情景が頭の中に色鮮やかに描くことができた。そういう意味ではすごく練り込まれている作品だと思うけど、いかんせん眠くなる。そんなに厚い本ではないのに、読み終わるのに時間がかかった。ストーリーの展開が退屈なのと人物の書き込みが不足しているせいか。そのほかの点はよかったのでちょっと惜しいというのが正直な感想。あた、ただ単に生きながらえることには喜びも希望もないというのは同感、というか自分ではあまり疑いもしないことだったので、このテーマにもついていけなかったことも原因かもしれない。

2012/05/12

鮎川まどか@AnxAn

ミュージシャンである作者「だけ」が書きうる世界がある。 余分な物を削ぎ落し、エピソードを絞ったのも評価したい。 いわゆる「俗なストーリー」ではあるが、ラスト前の思いの奔流のインパクトは圧倒的。 …二人のこれからに、幸あらんことを!

2011/03/29

CCC

主題は多分命の尊厳とかそんなん(適当)なんだろうけど、個人的にはサブテーマであるだろう歌や声についての話の方が興味深かった。いい加減だったり繊細だったり、歌手は掴みどころがない人種だ。

2012/09/13

感想・レビューをもっと見る