太陽待ち (文春文庫 つ 12-3)
太陽待ち (文春文庫 つ 12-3) / 感想・レビュー
ロヒキア
長編で、異なる時代と世界を紡ぎながらの展開でしたけど、各章で根本となるストーリーが同時に進んでいるように読めたので、話を見失わず読み進めることができた.辻仁成さんの作品は言葉を噛み締めながら読みたいけど、先が早く知りたくなり、ついつい夢中で突き進んでしまう.相変わらず若い頃を思い出させる作品でした.
2021/06/16
ダグラスまま
圧倒的な存在の南京の太陽。そして戦争時代に生きる人びと。敵と味方、男と女、そして恋愛。圧倒的なものの前では人って無力なんだと思う。恋の渦に巻き込まれることも、老いることも。辻仁成さんってなんとなく敬遠してたけど、表現のしかたがとっても美しくてよかった。じりじり全てを焼く太陽が目に浮かぶ。後半のある人へ宛てた手紙では泣いた。読メではこの本あんまり評判がよくないみたいだけど、私は大好きだなぁ。ねじまき鳥よりカフカっぽいなぁと感じた。フェイちゃらいなぁ、とも思ったけど(笑)最近読む本が当たりっぱなしで嬉しいわー
2012/04/06
しーふぉ
辻さんの本の中で一番好きかも。
2012/02/12
kurutoga
戻って読み返したくなるフレーズが随所に。好きな作家の一人である辻さんの、私としては一番好きな時期。
2019/07/30
yoshi
もっと面白く読めたはずなのに、読了までに随分時間を要してしまった。交錯する時間や人物の物語。久々に辻仁成さんの作品だったけど、なんか勿体無いことした気分。
2016/11/25
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