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明日の約束 (文春文庫 つ 12-5)

明日の約束 (文春文庫 つ 12-5)

明日の約束 (文春文庫 つ 12-5)

作家
辻仁成
出版社
文藝春秋
発売日
2008-09-03
ISBN
9784167612054
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明日の約束 (文春文庫 つ 12-5) / 感想・レビュー

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桜もち 太郎

多くの作品は地名は出てこないが、海外を舞台にしているような気がする。印象に残ったのは表題作の「明日の約束」だ。文明社会と隔絶された部族にたどり着き、そこで結婚するという男の運命が描かれている。部族の残虐さと静謐さが対比されていてよかった。そしてどうしても短編となると最後の物語が心に残る。「あとがきにかえて」の「世界で一番遠くに見えるもの」だ。オマケのような短編だったが、長く付き合う中で、お互いの価値観が少しずつずれていく。彼女は別れたい、彼氏は結婚がしたい。そんな思いを伝えようとする一晩の物語。→

2021/12/14

ヒカリ

地名や国名のない男女の心のやりとりを描いた物語。抽象的な表現で、伝えたいことが分かったときぐさりと来る。特別な事件や出来事がないのに、感情や心の動きが伝わる作品。

2018/06/06

4423

どれも切ないような、恐ろしいような、不思議な読後感だけが残る短編集。『ピジョンゲーム』と『隠しきれないもの』が好き。

2018/05/03

まんまるプーさん

今、放映しているドラマの原作かと思って通販で買ってしまった・・・全然違うものだた。せっかく買ったので読んでみた。TVで拝見する辻仁成さんが書いた短中編集。摩訶不思議な男女の物語や、少年が体験する不思議な生活を哲学的な物語等々。まあまあ面白かった。

2017/11/25

Ichiro Toda

あとがきを含む6編が収録された短編集。どの作品もコミュニケーションやつながりについて書かれているのだが、全く違う題材を扱っているので非常に面白いし、考えさせられる。タイトルの“明日の約束”は医療ボランティアに行った医師が密林に逃亡し、文字のない世界、時間のない世界で生活する話で文明がない世界、文明のある世界すなわち過度にコミュニケーションを取らなくてはいけない世界の対比を描く。個人的に好きなのは最初に収録されている“ポスト”。ノンバーバルコミュニケーション特有のつながりを描いておりとても切ない。

2012/09/20

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