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28年目のハーフタイム (文春文庫 か 22-1)

28年目のハーフタイム (文春文庫 か 22-1)

28年目のハーフタイム (文春文庫 か 22-1)

作家
金子達仁
出版社
文藝春秋
発売日
1999-10-08
ISBN
9784167634018
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28年目のハーフタイム (文春文庫 か 22-1) / 感想・レビュー

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再び読書

今まで読んでいなかった事を後悔しました。一部納得できない点はありますが、情熱は心を揺り動かす。前園の苦痛が心にささる、中田のクールさが際立つ、川口の熱さが伝わる。少し残念なのは、オリンピック代表全体の、未熟さがその若さ所以なのか、残念に感じた。アウダイールのドゥンガがいたら、82年のワールドカップは優勝したと言わせるドゥンガという存在の大きさと、その素質をもった人材が日本にいなかったのが残念に思った。いまだ道半ばの日本サッカーですが、マスコミの成熟を含めえ、選手、フロントを含めた関係者の成長に期待します。

2015/04/17

ウィック&ぺディ

1996年アトランタオリンピック。日本がまだワールドカップの出場経験がなかった時代に世界一のチームブラジルを破りマイアミの奇跡と言われた試合があった。2勝1敗という好成績を残しながら予選敗退となってしまうという悔しい結果で大健闘だったと思いきや、実はその裏でチームは崩壊していたという。特定の選手だけを持ち上げるマスコミ、攻撃陣と守備陣の確執、監督の采配に物申す選手など、知られざる裏側に迫っている。監督西野、中田や川口の証言、そしてキャプテン前園などの苦悩など当時の様子が浮かび上がってくる傑作。 ★★★★半

2022/03/13

hope

「壊れたね、このチームは」 1996年、世界中に衝撃を与えた“マイアミの奇跡”の舞台裏。西野朗、中田英寿、川口能活らの証言と、彼らの味わった歓喜と落胆。マスコミが露骨に祭り上げた英雄と戦犯探し。若者の純真と狡猾。誤解とエゴイズム。選手間に走った幾つもの亀裂。衝突する勝利への渇望。 ─ 勝者も敗者も“人間”なのだ。

2022/12/01

サチオ

マイアミの奇跡と呼ばれた日本対ブラジル戦での勝利の裏で起きていた衝突、葛藤の数々。インタビュアーのスキルが無いとこんな話聞けないよなぁ。「勝利体験」がいかに大切で得難いものかが、克明に書かれています。今の選手達の活躍を導いたのはまさに先人が築いたものですね。個人的には西野監督のルーツも垣間見えて大満足。

2011/12/09

速読おやじ

20年以上前に起きたマイアミの奇跡。あの時、日本代表に何が起こっていたのか?いまやスポーツライターとして代表的な作家となった金子達仁の実質的なデビュー作。文庫版あとがきで、前園に対する思いが印象に残っている。前園に対して厳しいトーンで書かれた文章を、本人がどう受け止めるかについて思いが足りなかったというのだ。マイアミの奇跡以来、日本代表に奇跡は余り起きていない。ワールドカップ出場が当たり前になり、決勝トーナメントも不思議ではなくなった今、優勝くらいしないと奇跡とは言えないかもしれない。

2020/01/25

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