KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

もつれっぱなし (文春文庫 い 44-1)

もつれっぱなし (文春文庫 い 44-1)

もつれっぱなし (文春文庫 い 44-1)

作家
井上夢人
出版社
文藝春秋
発売日
2000-02-01
ISBN
9784167636012
amazonで購入する

もつれっぱなし (文春文庫 い 44-1) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

はらぺこ

男女と思われる二人が交わす会話だけで構成された短編集。会話だけなのでサクサク読めるし、電波系とか男女のおふざけのような内容ですが面白いです。 『宇宙人の証明』の最後が個人的には一番好きですが、やっぱ『四十四年後の証明』がオススメです。『幽霊の証明』はオシャレ(?)なオチやし、『嘘の証明』は清々しいというか何かホッとするような読後感。未読の方は是非読んでみてください。オススメの1冊です。

2011/12/09

ばりぼー

一組の男女の会話文だけで構成された、技巧の光る連作短編集。もつれっぱなしというより、すれ違いっぱなしというか論理の食い違いっぷりが、理屈っぽい話の好きな者には受けます。「何が始まってるの、いきなり?来たと思ったら、突然、あたしいないの。なんだよ、それ。禅問答かなんかやろうってわけ?それとも形而上学とか認識論とかの話なの?物事には順序とか、秩序とか、ルール説明とか、ヨーイドンとか、ハッケヨイ残ったとか、そういうのがあるでしょ。(『幽霊の証明』)」陸上競技と相撲が戦うかのような噛み合わなさに身悶えしました。

2017/05/05

すたこ

★★★★短編集。一組の男女の会話だけで成り立つ物語6編。関係や状況も会話からどんどん分かっていくのが面白い。良くもこんなストーリーが創れるなぁと、まず感心!だって、「セリフ」だけだよ。しかも、その会話が楽しくって、あっち行ったりこっち行ったり。もうお見事としか言いようがない。あっという間に読み終えた。

2014/05/20

ぱなお

二人の会話だけで成り立っている6つの短編集。会話だけなのでさらっと読める。面白いアイデアだと思って読んだけど、これは完全に好き嫌いが分かれそう。証明するのって難しい。

2022/10/31

としP

【超オススメ】井上夢人の作品は初めて。「○○の証明」という話を揃えた短編集。小鉢に入ったナメクジを見せて「神社で助けた宇宙人」という彼女。満月の夜になると狼男に変身してしまうと告白するタレント、万引きで捕まったが冤罪だと主張する女子高生、など。荒唐無稽なことを言う登場人物Aとそれを信じない登場人物Bの問答が繰り返される作品。基本的な展開構造は次の通り。【①Aの言動の異変に気付くB。②Bがその異変の原因を問うと、荒唐無稽なことを言うA。③それを信じようとしないBと信じてくれないことに憤るA。④Bとの問答の中

2014/08/29

感想・レビューをもっと見る