幻の声 (文春文庫 う 11-1 髪結い伊三次捕物余話)
幻の声 (文春文庫 う 11-1 髪結い伊三次捕物余話) / 感想・レビュー
ナイスネイチャ
15巻完結最新作が本屋に。やばいはまってしまいます。ただこれからどうなるんだろうとかいう展開ではなくて良かった。ぼちぼち読んでいこう。
2016/07/21
もんらっしぇ
もったいなくってw 永らく積読状態だった著者のデビュー作。連休だったのでよい機会ゆっくりと楽しんで読了。名人と呼ばれた大工の父の早世故に、姉の嫁ぎ先で不本意な髪結い修行。そこを飛び出し、今では町方同心の手先もつとめる伊三次。今日も深川や川向こう江戸市中を東奔西走。粋と張り意気地を売り物のおきゃんな深川芸者・文吉(お文)との関係にヤキモキ。そんなお文に私、惚れてしまいましたw まったくもってこれがデビュー作とは到底思えない完成度の高さ!天国の宇江佐さん、後生だからなんとか二人を幸せにしておくれでないかえ?
2020/09/22
小梅
宇江佐真理さん初読みです。どのお話しも良い!私も現代版髪結いの仕事してるので、髪型や結い方にも興味ありますが、伊三次の客への対応の仕方にも興味深かった。伊三次が臭いに敏感だったり、菊の花についての部分がとても共感できて、うんうん頷きながら読みました。次は「雷桜」を読みますが、髪結い伊三次シリーズ制覇するぞ~
2014/01/26
ぶち
タイトルに"捕物余話"とあります。捕り物の直接的な内容以外にも、こぼれ話、余録がメインとなっていることの証しですね。そう、人情話や男女の機微、浮世のしがらみをを織り交ぜながらの捕り物帖なんですね。そして、主要人物三人の個性がひかっているんです。北町奉行の同心・不破、フリーの髪結いをしながら不和の下っ引きをしている伊三次、そして伝法な芸者・お文。この三人を中心にして繰り広げられる物語は、人情味あふれて、心が温まります。そして、細かに描写される深川界隈の風情が江戸の粋を感じさせてくれるのです。
2021/01/22
ミカママ
もともと時代物といえば、宮部みゆきさんと池波正太郎さんしか読まなかった私が初挑戦した作家さん。なのにシリーズで購入してしまって、苦手だったらどうしよう、と。機会を逃すと今度はいつになるかわからない海外在のつらいところ。ふたを開けてうれしい驚き。まず登場人物が少ないので、あらすじがすんなり入ってくる。ところどころは宮部みゆきさんの人情時代物に通ずるものがあるのだけど、宮部さんのよりも、色っぽい。このままシリーズを読めるのかと思うとわくわくします。
2013/07/30
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