君美わしく: 戦後日本映画女優讃 (文春文庫 か 23-1)
君美わしく: 戦後日本映画女優讃 (文春文庫 か 23-1) / 感想・レビュー
桑畑みの吉
1995年から雑誌に掲載されたものを1996年単行本として出版。2000年4月刊行の本書はその文庫化である。インタビューに登場する17名の女優たち殆どが日本映画黄金期の昭和20年代~30年代を中心に活躍した。1995年当時で既にレジェンド級の女優ばかりである。その中で私はあえて前田通子さんに注目したい。「裾をまくれ」という監督の指示に従わなかったとして、1957年に映画会社から不当に解雇された女優である。川本氏が10年以上も申し込み続けてやっと実現したインタビュー、解雇の経緯やその後の苦労が印象に残った。
2022/04/21
グラコロ
脇目もふらずもっぱら洋画ばかり観ていた私を、強力にぐいっと振り向かせてくれたひと。感謝します。 グラコロ堂〈人生で影響を受けた100冊〉 https://bookmeter.com/users/626279/bookcases/11552173
2014/05/21
hart
高峰秀子·淡島千景·山田五十鈴·若尾文子など、戦後日本映画黄金期を代表する名女優へのインタビューを通して、それぞれの戦中·戦後 女優を生きぬく姿を浮かび上がらす。「二十四の瞳」「浮雲」女優嫌いの大女優、高峰秀子さんの何と魅力的なことか。憧れの大女優達に会うなんて羨ましいですね。川本さんは、かつての親友の中·高·大同期。その縁で一度だけ電話で話した。作品を読む度、川本さんほど 本を読み映画を観る人がいるのかと驚く。文学·映画·東京·旅など評論·エッセイすべて面白い。
2021/12/18
kauai9696
年齢を重ねても みなさん 今でも 充分美しい。個性が はっきりしていて いい。 映画という非日常世界で さまざまな作品を激動(戦争)の日本の時代の流れとともに 演じきってきた。今は このような大物女優と言われる人は 吉永小百合くらいかな。
2012/08/08
すす
高峰秀子、津島恵子、淡島千景、久我美子、八千草薫、岡田茉莉子、杉村春子先生、山本富士子、新珠三千代、高千穂ひづる、山田五十鈴、有馬稲子、若尾文子、香川京子… 今となっては、鬼籍に入られた方も多い。 インタビューを読んで、気になる作品を観るのもよいかも。淡島千景さんの「てんやわんや」を早速観ました。 著者も書いているけど「強い」方が多い。 何しろ激動の時代を経験し、更に会社とも闘ったり。 女優は男っぽいのが多い、と以前大女優さんが語っていたのも納得。 さぁ、昔の邦画を観ていこう。
2024/05/16
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