希望-行動する人々 (文春文庫 タ 15-1)
希望-行動する人々 (文春文庫 タ 15-1) / 感想・レビュー
こばまり
インタビュワーのターケル翁はこの時御年90歳超え。 24人の老若男女の生き生きとした語り口に、筆者と同世代の方はさておき、22年を経て彼らは健在か、何を考えて生きているかが気になった。原著には倍の人数が収録されているとのこと。
2024/11/21
Roko
わたしたちはみな、何かしらの重荷を背負って生きています。ずっと背負い続けていると、その重さを感じなくなってしまう事もあります。より良い生活を望むことを阻んでいるのは何なのでしょうか?それは外からの圧力なのでしょうか?自分自身のつまらない思い込みなのでしょうか?それとも、欲深い人たちのせいなのでしょうか?読んでいて胸が苦しくなる時もありました。でも、目を離すことができないことがたくさん語られていました。踏まれても、倒されても、立ち上がり、前進し続ける人たち。すばらしいインタビュー集でした。
2021/07/07
出口求
スタッズ・ターケルが9.11以降に著した本なので。タイトルからすると説教臭い印象があるが、実際はそのような事はない。近代アメリカ史を知るにおいても良書。ともあれ、いい発見ができたのは、政治的な運動をしていたり、何かの組合をしている人が、その「結果」だけを求めているのではないってこと。「行動する」という意識。それだけが奮い立たせる。希望とはどこか遠くにあるのではなく、結果でもない。実はもっと自分たちに備わったものなのだ、ということを考えさせられた。
2010/01/02
okaka
アメリカの市民運動家の声を集めた本。選挙に行っただけで事たれりとしていた自分には、とても耳の痛い話でもあります。抜粋版だけど著者の本はそのぶ厚さに引いてしまう人も多いと思うので、他の著作の抜粋版もあるとよいのでは。
2011/05/19
かよこ
アメリカの普通の市民が社会のために行動している、そういう人々へのインタビューをまとめたもの。 活動は尊いし、利他的な視点を市民が持って行動することはとても大切だとはわかっているが、どうしてもしっくり来ないのはなぜだろう。 わたしが臆病だからなのか。 社会の様々な問題にはどちらかと言うと関心が高い方だが、なぜ積極的な行動に至らないのか、読後の違和感をもう少し掘り下げてみたい。
2018/06/24
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