世紀の空売り―世界経済の破綻に賭けた男たち (文春文庫)
世紀の空売り―世界経済の破綻に賭けた男たち (文春文庫) / 感想・レビュー
mitei
中々最後まで読むのに悪戦苦闘したが、空売りでそこまで儲け抜けるのがすごかった。この行為の行き着く先がリーマン・ショックとか実際の経済に影響を与えるまでになるんだなぁ。マイケル・ルイスの話はマネー・ボールから経済のノンフィクションとしてとても面白く読めるから好きだな。
2016/09/27
サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
サブプライムローンの破綻をきっかけに起こったリーマンショック。その過程を内側まで入って書いたノンフィクション。今から思えば、返済能力が無い世帯の住宅ローンなんて破綻するのが目に見えているはずなのだが、熱くなるとわからないのかねぇ。やがて破綻するのはわかっていても自分が「ババ」を引かなきゃ良いって言う事なんだろうなぁ。その破綻するタイミングをきっちり予測して大儲けした人もいるって言うのもすごいね。ただ自分にとってはこの方面に関する知識が全く無く、読んでいて理解不能な事が多かったのは事実です。★★★
2022/04/21
Happy Dragon 🐉
読了。Greed is good.を地で行くアメリカ、そして、そこに群がる人々。その中で、破掟に賭けた男たち。天才なのか、それとも奇才なのか?面白かった。日本の某証券会社がカモにされたと記載してある。しかも、破掟の最後の最後に、、、。何とも何とも。面白かった。ありがとう!感謝!
2023/04/01
kochi
2008年のリーマンショックにつながったサブプライムローン危機の渦中、いわゆる空売りで莫大な利益を得たものたちがいた… デビュー作で、ウォール街の体質をあばいた著者が、金融界の言わば変わりものたちに取材したノンフィクション。膨大な情報量が提示され、略語のCDOとかCDSとか紛らわしくてあたふたするので、巻末のF氏の解説のその部分だけでも先に読んでおいた方が良いかも。まあストーリーに関わる部分にも言及があるので、ご注意を。著者の基本的立場が反ウォール街なので、大儲けの話であっても読めるが、米国的には成功譚?
2020/05/17
緋莢
2000年代半ば、多くの人はアメリカ初の住宅好況に酔っていたのだが、一部は、ある事に気づき、世界経済が破綻する方に賭けた者もいた。そして、2007年から、世界同時金融危機が起こり…世界同時金融危機の大きな要因となったサブプライム(貧困者のための住宅ローン)。その住宅ローンから損が出やすいもの、出にくいものをいくつかに切り刻んで まとめて金融商品を作り、格付け会社がアメリカ国債なみの格付けをした、しかも、トリプルBの債権を集めるとトリプルAになるというのにもクラクラしますし(続く
2023/08/09
感想・レビューをもっと見る