『Shall weダンス?』アメリカを行く (文春文庫 す 14-1)
『Shall weダンス?』アメリカを行く (文春文庫 す 14-1) / 感想・レビュー
Keizy-soze
「Shall we dance?」片手にアメリカへ乗り込んだ周防監督のハリウッドドリーム奮闘記。 どこの都市でも大絶賛されるも 2時間を超える映画はクソだ と思いも寄らないシーンをブチブチぶった切られてぶち切れる所や この手あの手で版権を奪い取ろうと、 契約書にサインを求めてくる映画会社とのせめぎ合いが実に面白かった。 映画がリメイクされて異国で公開されるまでの裏話というか、 光りが当らない部分の水面下の闘いは もっと読んで見たいぞ。 久し振りに楽しめた名著でした。
2015/05/30
いちはじめ
当時の邦画としては異例なことにアメリカ公開されることになった『Shall we ダンス?』。その顛末を監督自らが書いたドキュメンタリー。周防正行監督の考え方が随所にあらわれていて、そっちの方が興味深かった
2001/09/03
ドナルド@灯れ松明の火
【後日追記】映画好きにはお勧めの面白いエッセイであっという間に読了。 少し前1998年の状況だが日本とアメリカの映画事情がよくわかる。日本の映画制作が映画会社大映とTV局タイアップで監督には一切その後の権利が与えられない事や、大映が外国に日本の映画を売り出す気が全くない事にはあきれた。米国に渡ってミラマックスとの契約にまつわる攻防戦、全米公開に向けてキャンペーンで18都市をまわるハードスケジュールとそのエピソードがたまらなく面白い。監督自らが撮りまくったインタビュアーの写真が随所にちりばめられている。
2007/01/12
yyrn
たった1本、映画が当ったからといってその後10年間も映画を撮らなくてもいいのか?と言いたくなる寡作の映画監督、周防氏が自作の映画をアメリカに売り込む際に遭遇した日米の違いを面白がっている本。 もう15年も前の本だが何度読んでも面白い。この本を面白いと感じた人は「インド待ち」(01)も読むと良い。
2013/05/15
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