KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

受難 (文春文庫 ひ 14-1)

受難 (文春文庫 ひ 14-1)

受難 (文春文庫 ひ 14-1)

作家
姫野カオルコ
出版社
文藝春秋
発売日
2002-03-08
ISBN
9784167656287
amazonで購入する Kindle版を購入する

受難 (文春文庫 ひ 14-1) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

遥かなる想い

自分の肉体に人面瘡ができた女性の物語である。人面瘡である古賀さんとの共同生活で 何を描こうとしたのだろうか? ひどく奔放で 軽い筆致で フランチェス子の 不思議な日々を描く…エロス満載だが、 なぜか投げやりなフランチェス子の潔さが 心地よい。まるで大人のお伽話を読むような、 男と女の風変わりな物語だった。

2024/05/03

ehirano1

「打ちのめされるようなすごい本(米原万里)」から本書へ。抱腹絶倒の凄い本デス!設定からして前代未聞且つ衝撃(笑劇)的。しかし随所にハッとさせられます。解説で米原万里さんが本書の魅力をなんと12項目に渡って具体的に記載されていますが、いちいち頷いてしまいました。本書は良書かもしれません。

2018/04/14

ehirano1

「“つきあう”というのは、すべての会話を、「あ、なんかちょっといいみたい」「なんかすごくきらいみたいな」「なんだかよくないっていうか」「うーん、わかんないけどわかるような気がする」くらいですませることである。相手の人格の深い部分にまで入り込もうとしないこと、入り込まれるほどの人格を所有しないこと、これが「つきあう」だ(p147~148)」。なるほどね。後半の人格云々の部分は、社会における“つき合い”にも同じことが言えるのではないかと思いました。

2021/10/03

ehirano1

「人間は努力して泣かないようにしなくてはいけない。人生を気持ちよくやっていくように努力しなくちゃいけない。でも、女だって男だって泣きたいときはあるわ。そいうときは泣いてもいい(p245)」。素直に生きろってことですよね。松下幸之助の「素直」が思い出されました。

2021/01/10

ehirano1

“遊女の羽飾り”と映画『恋におちて』をリンクさせての考察(「悩んでるんじゃないの。悩みを見せびらかしているの。(p127~130)」)がとても興味深いモノでした。ここまで読み解けるのは流石だと思いました。勉強になります。

2019/01/06

感想・レビューをもっと見る