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ミッドナイトイーグル (文春文庫 た 50-2)

ミッドナイトイーグル (文春文庫 た 50-2)

ミッドナイトイーグル (文春文庫 た 50-2)

作家
高嶋哲夫
出版社
文藝春秋
発売日
2003-04-10
ISBN
9784167656607
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ミッドナイトイーグル (文春文庫 た 50-2) / 感想・レビュー

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みも

一気読み必至のエンタメ。スリリングな展開を堪能した。峻厳な北アルプスの圧倒的な白い世界で、生死の淵を歩む男の極限状態が凄絶。緊迫感はあるもののモノトーンで色彩変化に乏しい場面が続くが、一方、謀略の渦に巻き込まれ刻々と変転する妻の状況を同時進行で交互に描く手法は、読者を飽きさせない巧みな技法だ。時折穏やかな表情の夏山の情景を挿入し、郷愁を伴う家族の幸福な時を映す。それはとりもなおさず夫婦の壊れた関係と、かつて愛を営んだ日々との対比である。アクションシーンに目を奪われがちだが、著者の主意は家族の絆にこそある。

2020/02/18

gonta19

2015/12/1 Amazonより届く。 2019/6/7〜6/11 初の高嶋作品。山岳サスペンスということで購入。映画化もされていたみたい。 いやいや、なんとも凄い展開。行ったことのある、常念、蝶ヶ岳、槍沢、天狗原が舞台。血湧き肉躍る展開。ちょっと都合の良すぎる展開もあったがご愛嬌。 高嶋さんは神戸在住で塾経営者だったんだ。 また、Must Read作家が増えてしまった。

2019/06/11

ナルピーチ

極寒の北アルプスを舞台にした白熱の物語。墜落した米空軍のステルス機に搭載されていた“兵器“を巡った戦い。報道カメラマンの西崎。そして自衛隊、更には北朝鮮の工作員を交えた三つ巴の死闘が繰り広げられていく…。雪山でのハードなアクションをベースに緊張感のある描写がヒシヒシと伝わり、尚且つ並行するもう一つの物語によって、本書がただのアクション小説だけでなく“家族”をテーマにした物語として深みを与えてくれる。出てくる登場人物達もみんなかっこ良かった!そしてなんといってもその結末…涙無くしては読めない面白さがあった。

2024/01/04

hit4papa

雪山に墜落した戦闘機の行方を追う戦場カメラマン。横田基地に侵入し攻撃を仕掛けて逃走した男を探す女性フリーライター。主役二人が夫婦という設定で、それぞれの視点が切り替わって物語が進行します。極寒の中、正体不明の戦闘員に襲撃を受ける夫。ハラハラドキドキの命を削る取材行が続きます。一方妻も、テロを起こした犯人を突き止めてから、周囲にきな臭い動きが。主役たちの探し求めるものが、国家規模の陰謀暴くという大風呂敷です。ついに国家破滅へのカウントダウンが始まり…というクライマックス。ラストは、切なさ満開となります。

2023/02/21

goro@80.7

再読。厳冬期の北アルプスで繰り広げられる死闘。家族再生のストーリーを織り交ぜて最後は泣かせる。映画も観た記憶はあるけどまた観たくなった。来年はアルプスへ行きたい。

2021/10/02

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