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淳之介さんのこと (文春文庫 み 26-1)

淳之介さんのこと (文春文庫 み 26-1)

淳之介さんのこと (文春文庫 み 26-1)

作家
宮城まり子
出版社
文藝春秋
発売日
2003-04-10
ISBN
9784167656621
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淳之介さんのこと (文春文庫 み 26-1) / 感想・レビュー

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ばんだねいっぺい

 宮城まり子さんによる本人印の吉行淳之介さんの追想。時と共に移り行く関係性が見事に表現されている。あとがきの一文が感に堪えない。

2023/02/14

カタコッタ

才能豊かな女優であり歌手。表現者としてのレベルが高い。吉行淳之介を心から愛していた事が感じられる。全体の感じが私のイメージする宮城まり子さんそのもの、ふわりとしながらも鋭い感覚を貫いている。私だけのとっておきの吉行淳之介、これを書いておきたかったのだろう。淳之介さんをめぐる女たちの著書をこれから読むつもりでいる。回答などない関係、いろいろな生き方があっても良い。ただ愛するという事を私は知りたいのだ。

2021/05/19

駄目男

二人の関係は37年の長きに渡って続けられ、本文は拙い文章ながら、まるで女学生のように一途に思う宮城の回想が縷々綴られている。思い出すまま脈絡もなく、とにかく目次が多い。そして良きパートナーとしてその最期を看取った。 吉行は文士の中ではかなりモテた人として知られているが言うまでもなく宮城まり子は吉行の妻ではない。しかし、これほど男冥利に尽きる作家も珍しい。何人かの女性が吉行の死後、本を出しているが、そちらの方も読みたくなった。宮城まり子をして不倫に走らせる、それほど吉行は魅力的な男だったということか。

2018/03/05

c_a_m

仕事でご本人にお会いする機会があり、手に取った本だった。わたしのなかでは吉行淳之介の事実上の伴侶で愛人、というイメージしかなかったのだが改めて読んでぞっとした。この本は吉行さんが亡くなったあとに書かれているが、彼女にとって吉行さんは今でも最愛の人であり、自分が一番だったという意志が伝わってくる。女性関係が華やかだった彼には本妻と、別の何人かの愛人も本を出しているがなんとも業が深い。。女だったなあ。

2012/11/06

うらん

色々な思惑もあったかもしれない。誇示したかった部分、牽制したかったこともあったかもしれない。他にも女性がいたから。でも、必要なのはどれだけ愛したかってこと、それに対して淳ちゃんから愛を受け取っていたことが重要ってことだと思う。たとえそれが淳ちゃんは100%じゃなかったとしても、受けてが100%と思えばそれが真実なんだと思う。 私が女性だからかな? すっと心に沁み入りました。

2013/05/26

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