芸のためなら亭主も泣かす (文春文庫 な 41-11)
芸のためなら亭主も泣かす (文春文庫 な 41-11) / 感想・レビュー
ミカママ
作家というのは、胃袋の中までひっくり返して中身を読者に晒す、というようなことを亡き森瑶子先生はおっしゃっていたけど、女王のソレもスゴい(笑)「女性であること」をフルに楽しんでいらっしゃるという点で、勝手に親近感を覚えつつ、もう一冊手元にあるのでそちらも読もう。
2019/02/24
よこしま
先日読んだ日垣隆氏の「つながる読書」で真っ先に読んでくれ!と最初に紹介していた本です。お名前と噂だけは聞いたことあります。ぶっ壊れキャラだということ。本の内容は下ネタも当たり前なハチャメチャなエッセイ。なぜ日垣氏が彼女のこの本を紹介したのか?考えてみる。ブスコンプレックスなど自虐なんだけれど、過度ではなく、ちょっとくらいの客観視って感じ?このエネルギッシュが日垣氏と重なる辺りも。この書籍とは離れますが、疾患しながらも震災以降、国などが暴走してることに警告してる姿勢は評価したいと思います。
2015/02/09
ゆうき
単行本は2006年発行。有名なデリヘルはさておき、結婚式の二次会中に酔っ払って⚫を漏らし、友人に⚫を拭いてもらったって衝撃エピソードすぎませんか。金策で競馬に行き、アコムのお世話になり。赤裸々すぎて、相変わらずおもしろかったです。金策に励んでいるのに競馬の貴賓室の予約&タクシーに乗るのは、さすが…ぶれない…(別のエッセイで歩くの嫌いとはっきり言われてましたもんね)。感動したのが、植毛で、2006年にすでにこんなすごい技術があったのかと…勉強になりました。最新の植毛はどれくらい進化しているのか、気になる。
2021/10/02
やまねっと
昨年から読み進めた本。2024年最初に読了した本だ。 中村うさぎはもはや狂っているとしか言えん。無頼派作家の名をこの当時は欲しいままにしていた、と思う。 美容整形にデリヘル体験。常人には理解できない域に達したと思うが、そこは流石の作家で冷静に分析して読み物に落とし込んでいる。理論的なので妙に納得してしまうのだ。 破滅的な金の使い方だが、ネタにもなっているのでwin-winなのだろう。 20年前の本で現在が気になるが、身体を大事にして欲しいと、ファンからして思う。 破茶滅茶だが、この人の人生は楽しいと思う。
2024/01/03
世界
自らを「女王様」、読者を「民」と呼称し、自分の女としての価値を追い求める旅を自嘲気味に描いたエッセイ。 「男から性的に求められない私に女として何の価値がある?」など思い悩み続け、デリへルをはじめてみたり、美容整形に手を出してみたり、 と様々な試みをする。 その異常な執着から起北方謙三身体への影響から夫を泣かせてしまうことになる、タイトル通りにそれすらネタにしている。 著者の本は一貫して「女とは?」から「セクシュアリティとは?」という問いに繋がるように思える。自嘲的に書くが壮絶な著者の人生が垣間見える一作。
2018/10/23
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